結婚しているのに異性と二人で会うのは浮気? それとも… ただっちさんが考える「結婚」そして「浮気」とは

#くらし 

結婚3年目、夫の転勤について大阪に引っ越してきた、専業主婦のハル。家族も友人もいない街で、多忙な夫とはすれ違う日々。居場所を求めて始めた本屋のアルバイトをきっかけに、同僚である大学院生と徐々に親しくなっていき…。
『ただの主婦が東大目指してみた』でおなじみのただっちさんが、既婚妻の恋愛を描いたコミックエッセイ『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』。著者のただっちさんに「結婚とは何か」そして「セックスレス」の問題についてお話を聞きました。全2回にわたってお届けします。




――昨今風当たりの強い「不倫」ですが、今回不倫をテーマにした漫画を描いたきっかけについて教えてください。

ただっち この漫画を描いたきっかけは、編集さんから“不倫”をテーマにマンガを描いてみないかと声をかけていただいたことです。不倫は道徳的に考えると「悪」ですし、非難を受けても仕方のないことだと思うのですが、人それぞれ事情があって、本人にとっては合理的なのかもしれません。

不倫をした人を擁護したいわけではありませんが、不倫をする側の視点でお話を書くことで、結婚生活にまつわるモヤモヤを浮き彫りにすることができるかもしれない、と思い制作にとりかかりました。

役割を縛る代わりに得られる安心感。「結婚」の意味って?



――夫の転勤で見知らぬ土地に越してきて、知り合いもそばにおらず、夫ともすれ違う日々。主人公のハルの結婚生活は見ていて辛いものがありました。ただっちさんが考える「結婚」の意味とは?

ただっち 「お互いの役割を縛り付ける代わりに、そこから安心を得ること」だと思っています。結婚することで、「妻」「夫」「母親」「父親」といった役割が与えられてあれこれと義務が増えていき、独身時代よりもずっと不自由になってしまうのですが、そんなふうに型にはまることで、社会制度の恩恵を受けられたり、安心して子育てができたり、お互いの不貞行為を予防することができます。ポジティブな意味でもあり、ネガティブな意味でもあると思います。

――ただっちさんもご結婚されていますが、ご自身の結婚生活はいかがですか?

ただっち 不倫に関して言えば、ウチの場合は結婚ではなく「夫がモテない」という理由で安心を得ています(笑)。今は進学の関係で夫と別々に暮らしているので、きっと不倫にうってつけな環境なのですが、心配になったことは一度もありません・・・。

これまで夫と一緒に結婚生活を過ごしてきて、(私が悪いのですが)小言を言われてうるさいなぁ・・・と思っていたのですが、いざ一人で暮らして、誰にも何も言われない生活になると、関心を持たれて、注意をしてくれることは自分にとって不自由なことだけど、ありがたくて、嬉しいことなんだと気付きました。また一緒に暮らし始めたら、今までとは違った結婚生活が始まって、新しい「結婚」の意味を知ることができるのかな、とワクワクしています。


結婚生活で嫌だと感じた時は流さず相手に伝えることが大事



――ただっちさんのこれまでの経験で、夫婦がうまくやっていくコツなどを感じていたら教えてほしいです。

ただっち 夫婦としてうまくやっていくには、嫌だと感じた時にすぐに相手に伝えることが大事だと思います。私は相手と衝突することが面倒臭く感じてしまって、その場では適当に流したり、納得したふりをしてしまいます。私と同じタイプの人にとってはあるあるだと思うのですが、それを繰り返していくとどんどん不満が溜まって、いつかは大きく爆発してしまいます。

衝突するのが怖くても、面倒臭くても、たとえ相手が分からず屋でも、その場で自分の意見を伝えていくことが、後々自分のQOL(Quality of Life=生活の質)に繋がるんだ・・・といった風に日頃から意識をしておくと、夫婦として、家族としてもっとうまくやっていけると、自分にも言い聞かせています。


――確かに、ハルもそれができていたら、バイト先で知り合った後藤さんのことを好きになったとしてもどこかでブレーキをかけられたかもしれませんね。

ただっち そうですね。不快に思った時点で、話し合わなかったことが原因の一つだと思います。ハルの夫は妻を家政婦のように扱っていましたが、もしかしたら、夫の家庭(実家)でも、妻を家政婦のように扱うことが当たり前のことだったのかもしれません。お金を稼いでくるのは自分の役割で、自分の世話をすることは妻の役割だと思い込んでいるので、自分の手が空いているのに、妻にお茶を頼んだり、お風呂のお湯はりを急かしたりすることで妻が嫌な思いをしているだなんて気付かないのです。

ハルがモヤモヤした時に、夫にそれがどれくらい嫌な気持ちで、どうして欲しいのかをしっかり伝えていれば違う未来があったのかもしれません。

二人で会う、手を繋ぐ、ハグをする…どこからが浮気?



――後藤さんと一緒に映画に行く約束をして、「今の状態はどちらに対しても不誠実」だと思いながらも「これくらいならアリじゃない?」とズブズブはまっていく心理描写がリアルでした。ただっちさんはどこからが浮気だと思いますか?

ただっち 恋愛感情を抱きながら、二人きりで会う時点で浮気だと思うのですが、恋愛感情を抱いているかどうかというのは本人にしか分からないことですし、異性の友達と会うことを禁止するのも束縛しすぎだと感じます。なので、もし明確に線引きをするとしたら、「手を繋ぐ」「ハグをする」など接触があった時点で浮気だと思います。

――「手をつなぐ」「ハグをする」は浮気、とただっちさんが思うようになった具体的な理由はありますか?

ただっち お話を作るために、掲示板やブログ、知恵袋などを読み漁ったのですが、魅力を感じている人が自分に気があると感じた瞬間に相手のことが気になり出すことが多いようです。お互いに好意があると分かってしまうと、そこから二人きりで出かける約束を取り付けるまでは割と直ぐで、その関係から進んでいないというケースもたくさんあるようでした。

しかし、「手をつなぐ」「ハグをする」などの接触が起こると、最後段階まで行ってしまうことが多いみたいです。それを考慮すると、やっぱり二人で会うのはセーフ、手を繋ぐことはアウトだと思います。

ーーついにバイト先で知り合った男性への感情を抑えきれなくなってしまったハル。そもそもハル夫婦がすれ違ってしまったきっかけのひとつには「セックスレス」という問題があったのです。次回に続きます。

取材・文=宇都宮 薫

コミックエッセイ「夫がいても誰かを好きになっていいですか?」の結末はいかに?衝撃のラストは▼こちら▼から!

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