ゲームやYoutube、休息を入れるタイミングは? 「見守る」子育て(2)

#育児・子育て 


「子どもには少しでもいい人生を歩んでほしい」と、親であれば誰しも願うもの。
先の見えない時代を切り拓く子どもたちが、幸せを掴むために必要なのは、自分への理解に基づいた判断基準、すなわち自分軸です。
30年間教育に携わる教育家であり、「見守る子育て研究所」所長の小川大介氏による2021年1月刊行の新刊『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』から、自分軸を伸ばす子育てのコツをピックアップしてご紹介します。

※本作品は小川 大介著の書籍『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』から一部抜粋・編集した連載です

ゲームで遊ぶときは、親が時間をコントロールする

ゲームにはプラスの側面もありますが、「子どもの健康」においては心配になる面があることは確かです。
自分でコントロールする力がない幼児や低学年のお子さんの健康を守るのは、親の役目です。

たとえば、幼児や小学校低学年の子どもが、1日に1時間も2時間もゲームをしていたら、目への刺激が強すぎますし、情報がありすぎて脳への負担も大きいですから、当然、体にはよくありません。
今のパソコンやスマホは、解像度がかなり上がっています。光の量が多い分、それだけ刺激が強いということです。昔のブラウン管テレビを30分見るのと、スマホの画面を30分見るのとでは、意味が全然違います。特にスマホやタブレットの場合は、下向きに画面を見るので、姿勢が崩れやすく体への負担はかなりのものになります。

ですから、画面を見ない時間、休息の時間をきちんと取りましょう。お子さんの年齢に応じて、時間をコントロールしてあげてください。
休息を入れるタイミングとして私が目安にしている時間は、下記の通りです。

◆3〜4歳:15分
◆5〜7歳(年長さん・小学1年生):20分
◆8〜9歳(小学2・3年生):30分
◆それ以上の年齢の子どもたち:30〜60分

あくまで目安ですが、これを超えることが常態化しているようでしたら、付き合い方を少し考えてあげてほしいですね。

ゲームに限らず、テレビでもスマホの画面でも、あらゆる「画面もの」に言えることですが、「何分くらいなら許容範囲?」ということで迷ったら、NHKのEテレで、お子さんの年齢の子どもをターゲットにした番組を見てみてください。刺激の面でも集中力の面でもよく考えられて作られていますから、番組1回分の長さが、お子さんが画面を見る長さの参考になります。

時間が来てもゲームをやめようとしない子には?

とはいえ、時間を決めておいても、「あと5分!」などと言ってやめようとしないことは往々にして起こりますね。
YouTube などの動画もそうですが、やりすぎを防ぐには、始める前に「20分遊んだら、おしまいにしようね」などと、時間や回数を決めておきましょう。

時間が来たら、「そろそろおしまいだよ」と子どもに近づいてから声をかけます。
離れたところから声をかけるのではなく、近づいて話しかけるのがポイントです。
「もうちょっと」と言うことを聞かなかったとしても、「1回休憩しよう」「また明日にしよう」と、子どもの目を見て伝え、気持ちを落ち着かせてあげます。

ゲームで遊んだ直後は脳や体が興奮している状態ですから、言葉だけでは全然入ってきません。叱られている感じだけが伝わってきて、余計に興奮したり、反発したりしてしまうといったことが起きます。ですから、近づいたり子どもの目を見たり、時には抱きしめてあげたりして、「体を張って」止めなければならないのです。
画面を通して受ける脳への刺激はそのくらい強力なので、1、2回くらいではうまくいかないかもしれません。実際、すんなり言うことを聞く子のほうが少ないと思いますが、ここは親として辛抱強く関わる必要のあるところです。

そこでひとつ、子どもへの関わり方の法則を覚えてください。
笑顔→体温→言葉の法則」です。
子どもに何かを伝えたいときには、まずは親が笑顔によって安心を見せることがスタートです。そして背中を撫(な)でる、抱きしめるなどボディタッチをします。体温を通して肌感覚の安心を届けるのです。
ここまで来て、ようやく親の言葉が子どもの心に届きます。

言葉で言い聞かせたいときほど、この「笑顔→体温→言葉の法則」を思い出してください。

ゲームや動画は「親に余裕があるとき」に

そういう意味では、子どもにゲームをさせたり動画を見せたりするときは、親が子どもと関わる余裕のあるタイミングを選ぶことをおすすめします。
親御さんがゲームや動画を子どもに与えるときというのは、忙しくてかまっていられないとき、少し静かにしていてほしいときが多いとは思います。
しかし子どもの健康を考えると、親に余裕がないときは、できるだけ与えないようにしたいものです。お子さんの健康のために、可能な範囲で頑張ってみていただきたいと思います。

【まとめ】「笑顔→体温→言葉の法則」を覚えておく

ゲームや動画をやめてほしいときなど、子どもに何かを伝えたいときは、笑顔と肌感覚で安心感を与えてから言葉を伝えるようにする

著=小川 大介「自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て」(KADOKAWA)

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Information


小川大介
教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。
京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。
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