買い物に行くのをなくす なくす家事(6)

#くらし   
定番食材は配達に頼る!


シンプルライフ研究家・マキさんによる「新しい生活様式」対応の家事指南書が登場!

暮らしのシンプル化、効率化を提唱するブログ「エコナセイカツ」で人気のブロガー・マキさんによる、世界が激変しても、ムダをなくしてストレスなく暮らすコツが満載の『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』。新しい生活様式の中でさらになくしたものも初紹介する本書より、暮らしに役立つアイデアを9回連載でお送りします。今回は第6回です。

※本記事はマキ著の書籍『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』から一部抜粋・編集した連載です

買い物に行くのをなくす

食材の買い物には2種類あって、毎回買う定番食材と、そのときの思いつきで買うお楽しみ食材があると思っています。「今日はデザートにこのチーズケーキ買っちゃおうかな」「もうアスパラの季節なのね。やわらかそうだから買ってみよう」……これらはインスピレーションで選ぶお楽しみ食材の部類。これが買い物の醍醐味ですが、とはいえ日常のほとんどの食材はテンションの上がらない定番食材ばかりです。

だから、私は7割を占める定番食材を買いに行くことをなくしました。残り3割のお楽しみ食材だけ、買い物に行くことにしたのです。だから、普段は買い物に行きません。定番食材は生協「生活クラブ」で週1回届けてもらっています。いつも買う牛乳や卵、洗濯洗剤など食材と日用品の買い物をなくしただけでも日々の負担が減りました。

カタログから選んで注文すれば、週に1回必ず配達員さんが玄関まで届けてくれる安心感と、貴重な自分の体力を使わずにすむというのも宅配にしてよかった点です。以前は、買い物に出かけて疲れ、さらに野菜の下ごしらえまでしたくないと思っていました。でも宅配なら玄関で食材を渡してもらえるから私は冷蔵庫にしまうだけ。体力が温存されているから、野菜の半調理(下で紹介)もがんばれます。

 


週末の常備菜作りからの解放

以前は平日ラクするために、日曜日の午前中、スーパーに行ってまとめ買いをし、午後はキッチンに3時間ほど立って常備菜作りをしていました。しかし常備菜は、作りたてはみんなの箸がすすむのに、翌日はつまむ程度、3日目はだれも手をつけないのです。夫に聞いたら「なんとなく腐ってそうでイヤだから」って。

そんなことないのにと思いながら、残り物をひたすら食べる自分にも嫌気がさしました。だから、報われない努力はやめました。ひと通り経験してきて気づいたのは、料理はできたてが最高においしいという事実。そうして試行錯誤の末に行き着いた方法は、半分だけ調理をして下ごしらえだけ終わらせておく「半調理」です。

私は料理が好きになれない理由の1つに、袋から出して洗うとか、土を洗い落とすとか、皮をむくという行為がありました。だから好きじゃない工程を切り離し、時間があるときにまとめて処理しておくという方法に変更。野菜の半調理さえしておけば、あとは味をつけて仕上げるだけ。

それなら平日でもできそうと、工程を分解して考えたわけです。この半調理はわが家にぴったりで、下処理したのは3日前だけど、仕上げたのはさっきだから、家族にバレずにできたてを食卓に並べられるようになりました。

 

ミニトマトやベビーリーフは洗って水気を切っておく、ほうれん草は茹でて冷ましておく、キャベツは切っておく、豚肉に塩・コショウをふって下味をつけておくなど。半調理は完成の一歩手前の状態。

著=マキ/『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』(KADOKAWA)

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