「もう死ぬかもしれない」という電話を毎日かけてくる実母。正直、うんざりです…【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

■相談者プロフィール

パセリ(27歳女性)

27歳、独身。一人暮らし。医療機関の受付事務。

お悩み相談


母は53歳で、同い年の父と二人暮らしです。私と妹は早くに実家を離れて、それぞれ一人暮らしをしています。今回、異常なほどの寂しがり屋でかまってちゃんの母のことで相談です。

母の昔からの口癖は「お母さんもう死ぬかもしれない」です。子供のころはなにもわからず、言葉を素直に受け取って、ただ母親が死なないようにと機嫌を取ったり、元気づけたりと気を揉む毎日でした。思春期に母の言動に対して多少反抗したりもしましたが、そのたび母は泣き崩れたり、激高して叩いたり、物を投げたりするため、私を含め周りが我慢するしかありませんでした。

私や妹が成人し実家を離れた今も、ほぼ毎日、母は相変わらず「死ぬかもしれない」と電話をしてくるのです。原因は、父とのけんか、祖母の世話(ご飯を作ったりすること)、風邪、検診の結果、寝不足など些細なことです。

仕事や用事で電話に出られないことや、LINEをすぐに返せないこともあります。そうすると異常なぐらい着信やメッセージが入っていることも。母がなにを話すかは見当が付いているので、折り返し連絡をするのもかなりのストレスになっています。

最近ではあえて着信を無視したり、既読スルーをしたりしていますが、そのたび「あんたはお母さんが死んでもいいのね」とヒステリックになり、脅してきます。実家を出てから約10年、この状態はほとんど変わりません。

母と距離を置きたくて長期の休みや年末年始など、実家に帰らないこともありました。しかし、そのことが逆効果となり、電話やLINEの回数が増えてしまって、ここ数年は仕方なく帰省をしています。

母のひどい執着に、精神的な病気も疑っています。こちらが強気に出ても、我慢しても、母との関係は一向にうまくいきません。こんな母との関係にいい加減疲れてしまって、もう迷惑以外の何ものでもないのですが、かまってもうるさい、無視してもうるさい人には、どう対処したらいいのでしょうか?

趣味や社交活動を勧めてみましょう


幼いころから寂しがり屋のお母様に気を遣いながらお付き合いされているのですね。精神的にかなりの負担となり大変だと思います。

お母様は常に強い不安感を抱えて生活されているようですね。本当に「死ぬかもしれない」と不安になっているのかもしれないですし、パセリさんに見放されるかもしれないという不安感かもしれません。

パセリさんが幼少時代からお母様は「もう死ぬかもしれない」といい続けているようなので、根本的な改善策ではないと思いますが、熱中できる趣味を持ったり、お友達と出かけたり、ボランティア活動をしたりと、生活の中で楽しめることや気を紛らわせることを取り入れるように勧めてみてはいかがでしょうか。

そうするとお母様のパセリさんに対する執着や不安感が少し軽減するかもしれません。パセリさんへの連絡の頻度は減らなくても、会話の内容がポジティブな内容へと変化する可能性も考えられます。

■回答者プロフィール

くみた歩生

臨床心理士・公認心理師。10年以上大学病院に勤務し、家族トラブルを中心に様々な悩みに対応してきました。

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