住宅ローンを繰り上げ返済しすぎた⁉ 手元においておくべき教育費が足りるか不安です【お悩み相談】
夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。
■相談者プロフィール
みかんちゃん(37歳女性)
冬はみかんと湯豆腐が恋しくなる主婦です。節約でお金を浮かせることが大好きです。
お悩み相談
37歳女性、主婦です。私には、7歳の娘と1歳の息子がいます。夫とは友人を通じて知り合い、11年前に結婚しました。私にはもったいない、人当たりの良い人です。けれどお金に関してはあまり頓着しないのかな? と思うことがあります。
そんな夫と、当時1歳になった娘のためにも教育に強い地域に住宅を購入しようという話になりました。さまざまな土地を1年かけて見て回り、2,850万円で住宅を手に入れることができました。頭金は両親からの援助もあり1,000万円入れることができたのは大きかったと思います。夢のマイホーム、今思えば浮かれていたんだと思います。
頭金をたくさん入れることができたので、月々の返済はさほど苦しくはありませんでした。しかし、住宅ローンはローンの元本が大きいため利息も大きく、その分繰り上げ返済の効果は高いとネットの記事か何かで読みました。また、母から「住宅ローンはどんどん繰り上げ返済しなさい。それをしなくて老後に苦しくなった人をたくさん知っている」と言い聞かせられてきたのもあって、老後の生活を考えるとどんどん繰り上げ返済をすることが節約、ひいては安心につながるものだと思い、繰り上げ返済を頑張ってきました。ネット銀行から借りたので繰り上げ返済手数料が0円だったこともあり、少しお金に余裕があればほとんどをローンの繰り上げ返済に回してしまいました。
しかし、この間、中学生のお子さんを持つママ友から「住宅ローンの繰り上げ返済をしすぎて、手元の現金が足りなくなってしまった。このままでは私立高校に行かせようと思うと現金が足りない。しようがないので教育ローンを組むことにしたが、住宅ローンより金利が高く本末転倒になってしまった」という話を聞きました。その話を聞いて不安を感じています。
いま、手元に残る現金を考えて我に返り、これは大変なことをしてしまったのでは? と思っています。繰り上げ返済=節約、というのは間違っていたのでしょうか。私がこれからできることはありますか?
まずは教育資金の概算をしてみては
夢のマイホーム実現、おめでとうございます!
住宅ローンの繰り上げ返済について迷われているのですね。繰り上げ返済をして利息を減らす方法もありますが、教育資金の準備も大切ですよね。ママ友のお話に驚いてしまったと思いますが、お金の事情は家庭によって異なります。今から軌道修正することもできますので、まずは、お子さまお2人の教育資金の概算をしてみてください。いつまでにいくらが必要なのかイメージができます。合わせて住宅ローンの繰り上げ返済額による利息の金額も比較してみましょう。
今はお子さまがまだ7歳と1歳ですので、塾や受験など大きなお金が必要になる時期までに余裕があります。今のうちから教育資金の概算や準備方法(下記)を考え、お金が必要な時期に間に合わせましょう。
教育資金を準備する方法としては、貯金、保険、投資などがあります。貯金は、増え幅は少ないものの低リスクなのがメリット。保険はバリュエーションが豊かですが、加入条件を満たす必要があり、途中解約すると元本割れする場合もあります。投資は成功すれば、貯蓄や保険よりも増やせますが、リスクがありますので注意しましょう。
■回答者プロフィール
りお
FP2級の資格を生かして金融会社にて7年間ライフプランナー業務を担当。特に金融商品、税務関連を得意とする。
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