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コロナ禍で崩れる子どもが増えている! 今こそ知りたい「親が子どもにできること」小川大介さんインタビュー【前編】
コロナ禍で急増したゲーム・YouTube依存

―コロナの休校期間中は、親も在宅勤務などで忙しく、ついゲームやYouTubeに子守をさせてしまったというケースも多いようです。
ゲームやYouTube問題というのは、親御さんが忙しく時間がないという問題と裏表であることが多いので、なかなか難しいですね。コロナ禍で余裕が無く、つい頼らざるを得なかったご家庭が多かったのも理解できます。
今の時代、ゲームやYouTubeはITに触れるきっかけにもなるため、一概に悪いとは思いませんが、やはり依存してしまうと、子どもにとって有害なのも事実です。
―ゲームやYouTube依存は子どもにどんな悪影響を及ぼすのでしょう?
目に悪いなど身体的な問題はもちろんのこと、実は幸福感を覚える感性が鈍ってしまうと言われています。脳の幸福度というのは、与えられる刺激の量で作られます。そのため、ちょっとの操作で敵を倒したりレベルアップしたりなど、反応がすぐ表れるゲームや、延々と動画が繋がって繰り返されるYouTubeなどで強い刺激を受け続けると、日常生活がつまらなく感じられてきてしまうのです。
依存していない子であれば、例えば計算ドリルが1枚終わるだけでも、「よっしゃー!」っと気分が良くなり、幸福物質のドーパミンが出ます。そしてそれが、「またがんばろう」という意欲に繋がります。でも、ゲーム依存の子は、そのくらいの刺激ではドーパミンが出なくなり、幸福感も得られにくいのです。その結果、学習意欲も失われていきます。
ゲームにしろYouTubeにしろ、依存すると脳が変わるという事実は、親として知っておいたほうがいいでしょう。仕方なく使うにしても、リスクをわかっていれば、付き合い方も変わるため、悪い方へ引きずられにくくなります。
―小川先生の新刊『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て 』の中でも、ゲームやYouTubeとの関わり方について多く触れられていました。
『見守る子育て』の第二弾である今作では、基本概念に加え、より具体的なシチュエーション毎のアプローチ法を、43のコツとして紹介しています。全てここ2年間に実際に寄せられた相談から構成しているため、悩んでいる方が多かったゲームやYouTube問題も多く取り上げました。年齢別の上手な関わり方など、より具体的なケースを挙げ、コロナ禍でゲームをさせてしまったその後の立て直しとしても、取り入れられる内容になっていると思います。
◇ ◇ ◇
コロナ禍で浮き彫りになったのは、子育てに関する知識の大切さ。コロナ禍でうまくいかなかったことがあったとしても、知識を得て立て直せばいい、と小川先生は言います。では、親はこれからどのようにWithコロナ時代の子育てに向き合っていけばよいのでしょう?
後編では「コロナ禍で増えた親の負担やタスクとの向き合い方」についてお届けします。
Profile
小川大介
教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。
京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。
文=酒詰明子
Information
■小川先生のTwitter:@Kosodate_Ogawa
■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』
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