三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか 誰かに話したくなる地球の雑学(45)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
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三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか
「ミケ」といえばネコの代名詞となるほど、三毛猫は広く親しまれている。ところがオスの三毛猫は大変珍しく、はっきりした統計はないものの、3000~3万匹に1匹しかいないという。
これは遺伝子に理由がある。ネコの場合、茶色の毛色を出現させる「O遺伝子」と茶色以外の黒い毛色を出現させる「o遺伝子」の組み合わせ「Oo」ができなければ、三毛猫にはならない。そして、「O遺伝子」も「o遺伝子」も、「X」という性染色体にだけ存在する。
メスネコの性染色体は「XX」なので、黒と茶色の2色に白が加われば、三毛猫が生まれるのは珍しくない。だが、オスネコの性染色体は「XY」なので、黒か茶色のどちらか一方しか現れず、それに白が加わっても黒白あるいは茶白の2色の毛色になるだけ。ごくまれに生まれるオス三毛は、染色体異常によってX遺伝子が一つ増えた「XXY」という非常に特殊な性染色体を持っているのだ。
そのため、じつは珍しいのはオス三毛だけではなく、オスで茶色と黒の2色の毛色を持った猫も同じように希少な存在なのだ。だが、三毛猫のほうが目立つので、その珍しさがよく知られてきたのだろう。
これほど珍しいオスの三毛猫は、古くから縁起がよいとされ、オス三毛のいる店は繁盛するなどといわれ、人気を集めた。とくに船に乗せるとその船は絶対に沈まない、大漁が約束されているなど引っ張りだこで、高値で買い取られることもあった。1956年の第一次南極観測隊でも、オス三毛「たけし」が隊員と一緒に船に乗り、南極大陸に上陸して越冬までしている。
ここまで知ると、近所の家の三毛猫がオスかメスか、急に気になってくるのではないだろうか。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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