チンパンジーの「殺し合い」は人間の影響ではない!? 誰かに話したくなる地球の雑学(46)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
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チンパンジーの「殺し合い」は人間の影響ではない!?
ユーモラスな姿で親しみを感じさせるチンパンジーが、凶暴な一面も持っていることはあまり知られていない。オスのチンパンジーは殺し合いや、ほかのグループを襲って子殺しまですることがあるのだ。
これまで、このような殺し合いは人間の影響だという説が唱えられてきた。人間が狩猟や森林伐採をしてきた結果、生息地が狭くなり、食べ物を得にくくなったため、生存をかけた争いをしているうちに攻撃的な性質が強くなったというものだ。
だが、アメリカのリンカーンパーク動物園などの科学者らが、アフリカの森林地帯で生息する18のチンパンジーの群れを半世紀にわたって観察し、152件の殺害行為を詳しく調査した結果、それらが人間の存在とは関係なく、チンパンジー本来の性質によるものだと考えられるようになった。
殺害行為の大半は、人間による狩猟や森林伐採がもっとも少ない東アフリカ地域で発生していた。殺害行為は、複数のオスが徒党を組むかのようにしてほかのグループのオスと子どもを殺すことが多く、それでもメスには危害を加えないのが特徴だ。
こうした襲撃は、食料とメスを奪う目的で行なわれるのだろう。また、人間の手で自然が荒らされた地域のチンパンジーのあいだでも同じような行動が見られるため、人間の影響とは関わりがない可能性が高い。
同種間で殺し合いをする哺乳類は少ないが、霊長類には多い。そして縄張り意識や社交性を持つ動物ほど、殺し合いも多くなるという。同種間の殺し合いがもっとも多いのは、言うまでもなく人間である。
ところで、チンパンジーの握力は300キログラムもある。動物園でうっかり触ったりしては、大変なことになると肝に銘じておこう。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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