サルはいずれ人間に進化するのか 誰かに話したくなる地球の雑学(59)

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地球の雑学 その59


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サルはいずれ人間に進化するのか


人間(ヒト)の祖先をさかのぼっていくと、ニホンザルやゴリラなど、サルの仲間にたどりつく。なかでも、いちばんヒトに近いとされるのがチンパンジーだ。およそ600万~500万年前に共通の祖先から分かれて、別々の進化の道をたどったと考えられている。

ただし分かれたといっても、突然ヒトとチンパンジーが別々に生まれたわけではない。何千年、何万年という長い時間をかけて、親から子へ、子から孫へと、何世代にもわたる命のバトンが受け継がれていく中で、少しずつ変化をしながら、現在のような姿になったのである。このように時間が経つにつれて、生物の形やしくみが変わっていくことを「進化」という。

最初のヒトは、アフリカにいた、2本足で立って歩いたサルと考えられている。その後、さまざまな環境の変化に合わせて生き抜くうちに、今のような姿になっていった。

では、こうしたヒトの進化の道のりを、現在、生きているサルたちがいずれたどるのかというと、それは不可能とされている。

たとえば、可能性は非常に低いものの、今後、サルがヒトのように進化したとしても、そこにいるのはヒトに似ているだけの存在に過ぎない。ヒトが歩んだ歴史とまったく同じ道筋を、ほかの生き物がたどることはありえないのだ。

ちなみに、近年の調査によると、ヒトとチンパンジーが別々の進化をたどるようになった分岐点は、これまで考えられていた時期よりも100万年以上さかのぼる可能性が出てきている。

2002年、フランスの研究チームがアフリカ中部のチャドという地域で発掘した猿人の骨の化石が、今から600万~700万年前のものであることが判明したからで、現在、さらなる調査に注目が集まっている。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

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