「幸せもチャンスも必然」THE ORAL CIGARETTES山中拓也が語る幸せのカタチ
自分が漠然と描いていた幸せを、周りは着々と叶えていく
山中:今の僕はロックバンドのボーカルをしていますけど、学生時代には銀行員という安定した職について、このまま進んでいけば23歳くらいで結婚するんだろうな…と漠然と思っていました。だけど、僕は結局自分の夢である音楽の道に進み、ただただロックバンドとしての成功について考えるようになっていきました。それ自体に後悔はありません。でも、20代後半になってくると、周りの友だちから次々と結婚式の招待状が届く。都合をつけて何回か結婚式にお邪魔したことがあるんですけど、実際に式を目の当たりにすると、すごく幸せそうで内心僕は「自分はこの空気をいつ味わえるんだろう」って思っていました。

書籍化をきっかけに自分の幸せとはなにかということを考える
山中:自分の人生を一冊の本にするうえで、今までの自分の幸せ、これからの自分の幸せみたいなものを考えるようになりました。Zeppでワンマンライブができたときはもちろん、オリコンチャートで1位になれたとき、アリーナツアーを成功させたとき…今までの活動を通してファンやスタッフと幸せを共有出来ていたのは実感しています。
でも、ふと思ったんです。この先に、今まで経験したことのない幸せがあるんだろうかって。このままバンドを続けて得られるものって地位や名声なのかもしれないって考えたら、僕の幸せには繋がっていないような気がしてしまって、結構悩みました。

まったく別の幸せもきっとある。でも、それは必然のタイミングで自分の元へとやってくる
山中:もしかしたら、大切な人が出来てその人との間に子どもができる幸せもあると思う。大切な人のために自分の人生があって、心から愛しいと思える人と共に過ごす方がこれから先の人生を考えたときに残せるものが多いんじゃないかって考えることもありました。正直な話、一人では死にたくないなっていう気持ちもあったと思います。それを、この30歳になるタイミングで考えられたというのはすごく貴重な経験だった。だけど、じゃあ今すぐにバンドをやめて結婚するのか?って自分に問いかけたとき「それは違うか」っていう結論が出せたんです。
自分の人生を振り返ったときに、自分の身近にいる人や何かが動きはじめるきっかけって必然と思えるようなタイミングだったんです。だから、きっと結婚も子どもも「しなきゃいけない」って自分を追い詰めるよりも、自然に決まっていく方が僕らしいのかなと思います。焦らず、その必然を待つだけでいいのかなって思うことができて、自分の気持ちが穏やかな状態に保たれている気がしています。
文=山岸南美
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