台風が発生するそもそものメカニズム 誰かに話したくなる地球の雑学(70)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
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台風が発生するそもそものメカニズム
台風は、どのように生まれ、どのように大きくなっていくのだろうか。
台風が生まれるのは熱帯の海の上。熱せられた海水面から水蒸気が生じることが始まりなので、熱帯の海でなければ台風はできない。水蒸気は上昇気流となり、その水蒸気が上空で冷えてたくさんの積乱雲ができる。積乱雲は我々が入道雲と呼んでいる雲で、発達すると高さ10キロメートルにも達し、雨を降らせることが多い。
水蒸気が雲の粒に変わるとき、もともと持っていた熱を放出するので、暖められた空気は軽くなってさらに上昇する。これが繰り返されるうちに中心の気圧はどんどん低くなり、暖かく湿った空気を周囲から呼び込んで、巨大な渦巻き状の雲になる。こうして熱帯低気圧が発生し、気圧が下がるにつれて、渦の中心に向かって吹き込む風はますます強くなる。
風の吹き方によっては雲がまとまらず、じきに消えてしまうものもある。一方で、中心付近の風がどんどん強くなり、最大風速が秒速17.2メートル以上になったものが台風である。
渦には、地球の自転にともなう力が働く。中心に向かって吹き込む風は、北半球では右方向へ曲がって反時計回りとなり、その回転で移動する。強く回転する物体には、中心付近から外側に向かう遠心力が働く。これによって中心付近には強風も入り込めない空間ができる。これが「台風の目」である。
台風のエネルギーは、海面から上昇する水蒸気だ。移動を続けて気温の低い地域や陸地にやってきた台風は、上昇してくる水蒸気の量がぐっと減るので、勢力が衰えていく。
かつての天気予報では、台風について「弱い」「中型」「小型」などの表現を用いていた。だが、それでは防災面で油断が出るかもしれないということで、現在では使われなくなっている。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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