ねこのままでもよかったなぁ 「美女と野獣なねこ」/ねこむかしばなし(4)
ねこむかしばなし 4話
もしも、誰もが知っているあのお話にねこが登場したら…?
桃太郎、シンデレラ、一休さんなど、誰もが知っているような有名な昔話や童話にねこが参戦!?
昔話にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさを兼ね備えたねこたちが加わることで、物語は新たな展開に!
童話×ねこの癒やし系ねこまんが『ねこむかしばなし』から、思わずニコニコしてしまうお話を21回連載でお送りします。今回は第4回です。
※本作品はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集した無料試し読み連載です
◆美女と野獣なねこ
◆元となったむかしばなし
美女と野獣
むかしとある商人が道に迷い、屋敷へとたどり着きます。その屋敷に咲いていたバラがあまりにも美しいので、一輪のバラを摘みました。すると屋敷の主人が現れて罪を咎めます。
魔法の力で野獣に変えられていた主人は、商人に娘のベルを差し出すよう告げます。父のためならと、苦しい生活が待っていると覚悟を決めていたベルでしたが、野獣は丁重に扱ってくれました。やがて2人の距離が近づきます。
ある日、父が床に伏せていると聞いたベルは一時帰郷をします。戻って父の安否を確認したベルでしたが、野獣が死にかかっている夢を見て、急いで帰りました。
野獣は瀕死状態でしたが、ベルと心を通わせたことで魔法が解け、元の人間の姿に戻るのでした。
◆ねこの王様
◆元となったむかしばなし
カエルの王様
むかしある国に姫がいました。
ある日、姫は遊んでいたまりを近くの泉に落としてしまいます。お気に入りのまりを落としてしまい悲しんでいると、一匹のカエルが現れ「取ってくるから友だちになってほしい」と言いました。
しぶしぶ了承した姫でしたが、まりを取ってくれたカエルを置いてさっさと家に帰ってしまいます。家に戻ると父である王様と一緒にあのカエルがいました。困っていた姫を助けてくれたお礼に、と王様が食事に誘っていたのです。
姫はカエルが気持ち悪く、心底嫌いでした。そんな姫の気持ちを察したカエルが「最後に1つだけ、キスをしてほしい」とお願いします。姫が嫌々キスをすると、カエルは魔法が解け素敵な王子に戻ったのでした。
著=ぱんだにあ/『ねこむかしばなし』(KADOKAWA)