浮気の証拠はスクショじゃなくて動画で残すべし!『夫が娘の名前で不倫していました』原作者Satsukiさんインタビュー

#くらし   
まさか!夫が娘の名前で不倫!?

娘の名前をつけたアカウントを使って、ゲーム内で知り合った女性と浮気していた夫。育児も家事も一切せず、ゲームに課金してばかりの夫なんてもういらない…でも、慰謝料を請求してスムーズに離婚するにはどうしたらいいの?
あの手この手で浮気の証拠をつかみ、協議離婚に至るまでの実録コミックエッセイ『夫が娘の名前で不倫していました』
今回は原作者のSatsukiさんに、不倫が判明した当時の心境や、現在不倫に悩む方たちへのメッセージを聞きました。

夫のスマホの暗証番号を解除したら…

マジでツッコミがおいつかん…どういうこと!?

まさか!夫が娘の名前で不倫!?


“純粋な少年漫画の主人公”が結婚して豹変! 家事も育児もやらない男に…


――元旦那さんはどんな人でしたか? いつ頃から、どんなふうに夫婦関係がこじれていったのでしょうか?

Satsuki 出会った当初の印象は、「純粋で天然な少年漫画の主人公みたいな人」でした。付き合っている時は喧嘩もほとんどしたことがなくて、こういう人となら幸せな結婚生活が送れそうだと本気で思っていました。
ところが結婚したとたんに彼はすごく変わってしまったんです。家事も育児も全て私任せで自分はゲームばかり。付き合っているときは、率先して引き受けてくれた皿洗いも一切しなくなり、いくらやってほしいと訴えても「だったら俺は紙皿でいいよ」なんて言う始末(笑)。
そうやって気持ちが離れ始めていたところで不倫が発覚したんです。

――娘さんの名前のアカウントを使って不倫していることを知った時、どんなお気持ちでしたか?

Satsuki もう絶句ですよ。バカすぎるし意味がわからない(笑)。もともと娘の名前を付けたアカウントでゲームをしていたのは知ってたんですが、まさかゲーム内で知り合った不倫相手に娘の名前をそのまま呼ばせ続けていたなんて、本当にゾッとしました。

大切な娘が熱を出して苦しんでる時に…

頭おかしいんじゃないの…こんな夫とは、離婚だ!



Satsuki 娘はこの世で一番大事な存在なので、私たちのいざこざに巻き込んでしまって本当に申し訳なく胸がつぶれそうな思いでした。それと同時に「なんてことをしてくれたんだ」という元夫に対する怒りも沸きました。それでも、このまま3人で生きていくより絶対に幸せにできる確信があったので、それを信じて離婚に突き進みました。

離婚までの赤裸々な実体験を綴ったインスタが話題に


――Satsukiさんが自身の離婚までの実体験を綴ったインスタグラムが原作ですが、そのような投稿を始めたきっかけを教えてください。またその反響はいかがでしたか?

Satsuki 元夫の不倫が発覚して離婚したい気持ちはすぐに固まったのですが、離婚に向けてどう動けばいいのか何の知識もありませんでした。そんなときにすごく参考になったのが、実際に不倫された方々のインスタやブログでした。だから私も自分の経験を赤裸々に伝えることで、今不倫で苦しんでいる人の役に立ててもらえたらいいなと思ったんです。
実際、似たような境遇の方から相談のダイレクトメールをいただくこともありました。夫婦関係に悩んでいない人も結構フォローしてくれて、読み物として楽しんでもらえたのは予想外でしたね。

不倫からの離婚は感情的に動くべからず!知識は自分を救ってくれる


――Satsukiさんが淡々と不倫の証拠集めをしていく様子は勉強になりました。今現在、配偶者の不倫で離婚を考えている人が、離婚を優位に進めるために知っておいたほうがいいことはありますか?

Satsuki 大好きで信じていた夫の不倫が発覚したとき、冷静に行動するのは難しいかもしれませんが、離婚を優位に進めるためにはとにかく一旦落ち着くことが大切です。感情的になっていきなり動き出す前に、まずはネットや本、探偵や弁護士などから離婚についての知識を得て、情報を整理してみてください。どんなときも知識は自分を救ってくれます。

不倫相手に慰謝料を請求してやる

探偵事務所の調査員もスタンバイ。さあ、勝負だ!


Satsuki そして離婚するしないに関わらず、不倫の証拠は取っておいたほうがいいと思います。私は探偵さんに相談して証拠のとり方をいろいろと教えてもらいました。その道のプロのアドバイスはとても参考になりました。
たとえば、証拠となるラインはスクショしても合成を疑われる可能性があるから、スクロールしているところを動画で撮るといいとか。
不貞行為の証拠をとるにしても、相手の家に1度少しの時間滞在した事実だけだと証拠としては弱い、とか。

そういう証拠をとるにはどうしたらいいかを考えて段階的に進めていかないと、結局無駄足になってしまうし、警戒されたら次の証拠がとりづらくなってしまいます。「証拠をとる」ってある程度打算的に動かなくちゃうまくいかないんです。

まんまと夫は罠にかかった…

いざ、不倫現場に突入だ!



――無事に離婚が成立して、今はどんなふうに暮らしていますか?

Satsuki 今はストレスもなく毎日幸せで楽しいです。もともと家事も育児も一人でやっていたので困ることも全くありません。
元夫と娘の面会の際には私も必ず同行しています。夫婦だった頃はお出かけしても、ずっとスマホを見ている元夫にイライラしっぱなしでしたが、今は他人と思えば嫌な気持ちにすらならないんですよね(笑)。娘が楽しければそれでいいやって感じで穏やかに過ごしています。

――最後に不倫で悩む女性にアドバイスやメッセージをお願いします。

Satsuki 夫の浮気に悩む人に対して「結婚する前にわからなかったの?」と言う人がよくいますが、はっきり言ってそんなのわからないですよ! 結婚してもなお人間同士が100%わかり合うなんて無理なんだから、そういう言葉で自分を責める必要はないと思います。
離婚はあくまでひとつの選択肢。私のように離婚することが正解とも限らないし、話し合いで改善できる場合もあります。人によって最善の方法は違うので、周りの意見に左右されずに自分が幸せになれる道を自分の力で探していってほしいなと思います。

――不倫に悩む方たちからの共感を集めるだけでなく、離婚ノウハウ本としても読み応えのあるコミックエッセイ『夫が娘の名前で不倫していました』。夫と不倫相手をじわじわと追い詰めていく様子はまさに痛快です。この先の展開が気になる人はぜひ作品をチェックしてみてくださいね!

取材・文=宇都宮 薫

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