カワイイけど、飼うのはNG!? カワウソにハリネズミ…子どもにペットにしたいと言われたら

#くらし 

かわいくて癒しの存在となるペット。子どもに「○○飼いたい~」とせがまれたことのある方も多いのでは。生きものエンタメ本『カワイイけど実はアブナイヤツなんです。 本性を見抜け!裏の顔を持つ生きもの図鑑』では、ペットとして人気の動物の危険な一面を紹介しています。

アゴの力強すぎ!コツメカワウソ

テレビやSNSの影響で人気になったコツメカワウソですが、その実態はとても暴れん坊。アゴの力がとても強く、カニや貝をバリバリ砕くうえに、噛まれると全然離してくれません。近年ではペットブームの影響による密輸が社会問題となり、新たに飼うことが出来なくなりました。

アゴの力強すぎ!コツメカワウソ

夜行性で臆病…ハリネズミ

ハリネズミは名前に「ネズミ」とついていますが、モグラに近い動物です。視力が弱い代わりに嗅覚は優れており、匂いで人や物を判別しています。夜行性で臆病な性格で、気安く触ると背中の針で反撃される危険も。ネットでは「初心者におすすめ」などと書いてあることもありますが、甘い言葉だけを鵜のみにしてはいけません。

【画像を見る】夜行性で臆病…ハリネズミ

同書の著者で、YouTube「へんないきものチャンネル」で生きものにまつわる動画を投稿するろうさんによると、最近ブームになっているモルモットも、実は飼うのが難しいといいます。
モルモットといえば「大きめのハムスター」ぐらいのイメージがありますが、ハムスターが全長5~10センチなのに対して、モルモットは全長20~40センチ。なんと4倍もの体格差があるのです。
それだけの差があるので、食費や維持費などお金もかかってしまうのはもちろん、鳴き声も隣の部屋に響くぐらい大きく、噛まれたら血も出るし、フンもビッグサイズ。
「大きなハムスター」と言うよりも、「小さなヒツジ」を飼うような感覚だといわれるほど想像よりパワフルな生きものなので、初心者には大変かもしれません。

メダカを飼育・観察してみよう

初心者にもおすすめのペットはメダカといいます。一昔前まで小学校の教室の片隅で飼育していたこともあった生きものですよね。
メダカは熱帯魚と比べると比較的丈夫なので、飼育初心者にもおすすめできます。イヌやネコに比べると1匹の一生のサイクルが短く、育てていると卵を生み増えていくので、生きものが生まれて大人になるまでの成長の過程を観察しながら学ぶことが出来ます。
また、メダカはキラキラしたり色味が豊かだったり、様々な品種がいるので、自分で交配して新たな品種を作り出すという、他のペットでは味わえないような楽しみ方も出来るそう。
現在はメダカを野生で見ることはほとんどなくなりました。もし川で見かけたとしても、それはカダヤシという全く別の特定外来生物の可能性が高いです。許可なしの飼育は外来生物法で禁止されているので注意しましょう。

「愛情」だけでなく「責任感」がマスト

生きものを飼う際に忘れてはいけない心構え、それはズバリ「愛情」です。…と言いたいところですが、それと同じぐらい大事なのが「責任感」。
愛情があれば確かに、可愛がって守ってあげたいという気持ちが湧きますが、可愛がることとその生きものが喜ぶかは別問題です。
ペットを飼うということは、家族が増えるのと同じ。ペットたちは人間の赤ちゃんと同じで、あなたの世話がなければご飯を食べることもできませんし、心地よいすみかを用意してあげなければストレスで病気になったり死んでしまいます。
「自分が楽しみたいから」「近くで眺めたいから」という理由で飼い始めるのではなく、その生きものの飼い方や育て方などをじっくり調べた上できちんと向き合い、あなたと同じ立派な一つの命だという責任感と愛情をしっかりと持って毎日のお世話をしてあげて下さい。動物たちにとって居心地のいい環境を作ってあげれば、イキイキとした元気な姿を見られますよ。

お金がなければペットは買えません

ペットの飼育のお金周りはシビアなテーマなので知らない人も多いですが、犬の場合は年間30万円、猫は16万円支出が増える(※1)というデータもあります。
最近では、ペットショップでも高価な生きものを分割払いのローンで購入できるという謳い文句のお店もありますが、基本的に一括支払いできなければ予期せぬ治療費などで貯金が底を尽き、お互いが不幸になる結果を生む場合があるそう。
お子さんがペットを飼いたいと言った時はこの動画を見て「これぐらいお金がかかるんだよ」「お世話しないと生きられないんだよ」という、カワイイ以外の部分についてもじっくり話し合った上で、生きものを飼育する経験を積ませてあげられれば、きっと生きものに対して責任感を持つことが出来るでしょう。

※1:(株)富士経済発行「2019年ペット関連市場マーケティング総覧」調査

取材・文=上野彩夏

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