妻の負担を減らそうと週に1度夕食作り。今までゼロだった僕が7分の1やってるのに妻がなぜか不機嫌/土屋礼央のお悩み相談(2)

#くらし 
今までゼロだった僕が夕飯を週に1度は作るようになったのにどうも妻が不機嫌です

『ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。』2回【全4回】


結婚生活約8年の土屋礼央さんが、妻との関係や子どもとの関係を振り返り、相談者のお悩みを解決。そこから見えてきたのは、家庭の中だけではない、人間関係を円滑に進めるヒントだった!

雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されたお悩み相談エッセイ『ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。』から、注目のお悩みと土屋さんの答えをお送りします。家族だからこそ近すぎて逆に難しい人間関係をはぐくむコツ、それは視点の切り替えにあるのかも!?

※本記事は土屋礼央著の書籍『ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。』から一部抜粋・編集しました

【お悩み】

テレワークで自宅待機期間なので、妻の負担を少しでも減らそうと夕飯を週に1度は僕が作っています。そんな話をテレビ電話で友達家族とおしゃべりをしていたのですが、どうも妻が不機嫌です。今までゼロだった僕が7分の1はやっているのです。なぜ不機嫌なのでしょうか?(S氏 43歳男性)

【画像を見る】週に1回はやってます!なんて自慢げに言ったりするけど

【土屋礼央からの返答】

Sさん、自分の頑張りに対して褒めてもらいたい気持ちは痛いほどわかります。僕だって食器洗いをやっている事を褒めてもらいたいです。

「じゃあ、私の洗濯物関連を全てやっている事に関しては?」

「息子の小学校とのやりとりは私がやってるけど、これ当たり前じゃないからね!」

褒めてもらいたい。それは妻も同じ。何はなくとも、お互い当たり前にしてもらっている事に対して常に感謝の気持ちが大事です。

実はSさんのお悩みを我が家の食事中に妻に話してみました。ちなみに僕もテレワークが多く自宅にいる時間が多いので週に1回は夕飯を担当します。

すると「私は週1でもやってもらえて感謝しているけど、ネタとして言うね」。
ネタとして言う? ちょっと怖い……。

「週に1回はやってます!なんて自慢げに言ったりするけど、それは週に1回、7分の1じゃないからね、1日3食あるの。3×7で21回、21分の1だからね」。
げふん! 

言われてみれば確かにそうだ……。これはもっと作れよってフリか? いや、でもこれは普段食事を作ってもらっている人間として認識しておかなくてはいけないな……。ご馳走様でした……。翌朝、僕は決心した。

あのさ、昨夜の話だけど、明日1日3食、僕が担当しても良いかな?

「あら、それは嬉しい。ぜひやって! 明日だけじゃなくても良いのよ!」

いや、あくまでもネタとしてだけどね(汗)。という事で今回は実験です。「本当の週1の食事担当とはどういう事か?」のレポートをお届け。

さて、どうするか……。
すぐに料理のアイデアが浮かぶほど手馴れていない。今日3食じゃなくて、明日の3食と提案するところに僕の不安が垣間見える。

ちなみに何が食べたい? 
「それを考えるのも役割じゃないの?」。

確かにそうだ。今日は明日の献立を考える1日となりそうだぜ……。

「今朝はツナチーズサンドよ!」。
連日の同じメニューは良くない。ツナサンド消えた。

「昼食はカレーうどんよ!」。
はい、うどんのメニュー消えた。併せてカレー関連も消えた。

どうしたものか……。毎日の献立を考えるって大変だな……。仕事をしていてもどこか片隅にごはんの事で悶々。ではスーパー行ってきますー。

自転車を漕ぎながらいろいろと考える。昼食は妻もお惣菜だったりする時もある、僕だってそれで良いのでは? いや、それは違うぞ、僕が楽をしてはいけないのだ。一番大切なのは子守り、家事をした事実より、普段妻が子どもの事を考えた上での行動を僕も身をもって体感する事が大事なのだ。妻の代行は楽したらダメなのだ。楽して良いのは普段頑張っている人の権利だ。

ちなみに今の所の僕の献立は朝ピザトースト、昼はそば、夜ビーフシチュー。ただ一昨日の夜も牛肉だったな。僕が作った日だ。どうしたものか……。

ここは豚だ! スペアリブだ! この日は近くの肉のハナマサに向かっていたので、どうしても豪快な肉料理にしたい。骨つき豚バラだ! しかもやった事ないけどオーブンで焼いてみたい! がっつり食材を購入し帰宅。明日は大変な日になるだろう。早めに寝る。なんだか芸能界に入りたての時のTV出演の前の日みたいだ。がっつり10時間睡眠。

家族を起こさないようにそおっと起きる。ピザトースト作り。どうせなら喜んでもらいたい。豪華に野菜もソーセージもチーズも乗せて焼く! トーストは4枚切りの分厚いの! 見た目も豪華で映えピザトーストだ! 

朝ごはん出来たよー!
「美味しそうー!」。

あら、嬉しい。この一言に癒やされる。

「美味い!」。
良かった! 

もっと美味しいものを追求したくなるぜ……。さて続いては夕飯の下ごしらえをしますかね……。「今から? 昼ごはんのじゃなく?」。そう、夕飯用の豚バラをスペアリブのタレに半日漬け込んでおくのだ。サンキュークックパッド。2時間ほど午前中に仕事をしてそろそろ昼ごはんの準備……。まだお腹空いてないけどな……。家族がちょうどお腹が空く頃に出来上がらなければならない、お腹が空いてない状態での料理、大変だぜ。

昼ごはんは乾麺のそば、茶そばとの2色そば、オカズにハナマサ冷凍餃子を用意。

ん? だいぶ余ったぞ。ちょっと作りすぎたかな、見た目に豪華が良いと思ったが……。

午後も2時間ほど作業をし、三たび食事の準備へ……。オーブンの使い方がわからず妻に質問。天板の上にクッキングシートも敷くのね……。

「シートがちょっと長いから切った方が良いよ」。

たまらずアドバイスをくれる妻。本当はもっと言いたい事があるんだろうな。下準備前に炊飯器のスイッチを入れ、オーブンの予熱もスタート。オーブンで焼きたい野菜もたっぷり投入して30分待機。その間にサラダを作る! ちょっとずつ効率が良くなってきたぞ。

完成! 美味しそう! 僕の事は良いから、冷めないうちに食べてー!

「今日は3食作ってくれてありがとう。作る手間も省けて楽だったし、何より、何を作るかを考えなくて良いのが最高」

妻はこれを基本365日やっているのか……。1日だけでも大変だったのに……。材料を余らせない、余った場合、他の料理に活用する……。いろいろ考えているんだねぇ。予算もそう。こちらこそ、本当にいつもありがとう。

「なんなら、もっとやってもらっても良いんだよ?」
ですよねー。

著=土屋礼央/『ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。』(KADOKAWA)

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