日本で一番早く「初日の出」を見られる場所/誰かに話したくなる地球の雑学

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誰かに話したくなる地球の雑学 120回


日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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日本で最初に初日の出を見られる場所はどこか


南北に長く弓なりの形をした日本列島は、経度の差も大きいことから、その東と西の端では日の出の時間にもズレが生じてくる。太陽は東から昇るので、シンプルに考えると、東へ行くほど日の出は早く見られることになるが、では「初日の出」を日本で最初に見られる場所はいったいどこなのだろうか。

国立天文台が発表した、2017年度の国内の初日の出時刻のランキングでは、日本でいちばん早いのは、日本の領土の最東端にある南鳥島(東京都)の午前5時27分。人が居住している場所でもっとも早いのは、小笠原諸島(東京都)の母島で6時20分となっている。

島嶼部を除いた中で初日の出を最初に見られるのは、標高3776メートルにある富士山の山頂で6時42分。標高が高い場所は平地よりも日の出が早く見られることから、茨城県つくば市にある標高877メートルの筑波山からは、関東地方ではもっとも早い6時45分となっている。

また、夏と冬では地球の地軸の傾きが変わるため、夏は北東の方向、春分と秋分は東、冬は南東に行くほど日の出が早くなる。そのため、北海道、本州、四国、九州の平地に限定すると、千葉県銚子市の犬吠埼で見られる初日の出の時刻は6時46分。これより東にある、北海道東端に位置する根室市の納沙布岬は6時49分。本州最東端にある、岩手県宮古市の魹ヶ崎は6時52分となっている。

ちなみにもっとも遅いのは、最西端に位置する沖縄県与那国島で、7時32分にようやく初日の出が見られるそうだ。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)

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