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義父母の介護が始まる。「キーパーソンになる!」思わず宣言してしまった私/子育てとばして介護かよ(9)

わたしにとって、義父母の介護は「いずれ直面するであろうライフイベント」ではあったけれど、どちらかというと、あくまでも外野として、できることをサポートするぐらいの認識だったのだ。
同じきょうだいでも、夫より義姉のほうが圧倒的に義父母との心理的距離は近そうに見えた。両親に何か不測の事態が起きた場合、リーダーシップをとるのは義姉であり、不義理を重ねているわたしたち夫婦がしゃしゃり出る幕はないものと踏んでいた。
ところが、その予想はまるきり外れることになる。
というか、自ら火中の栗を拾いに行ってしまった。まさか「キーパーソン」に立候補してしまうとは!
ひとつには「情報を人づてに知るよりも、自ら把握できたほうがストレスは少ない」という理由が挙げられる。ただ、実は長女にありがちな「わたしがやらなきゃ、誰がやる」マインドが発動しちゃっただけのような気もする。
義父母への同情と感謝の気持ちに背中を押された感もある。
記憶にある限り、義父母に「嫁らしさ」を求められたことはなかった。夫の実家に顔を出すのは年に1回程度。手土産ひとつ持たずにやってくるわたしたちに対して、義父母が苦情めいたことを言うことは一度もなかった。たいてい「仕事は順調?」「よく眠れている?」といたわられ、それ以上干渉されることも皆無だった。
「孫はまだか」攻撃にさらされたこともなければ、子どもを産まなかったことに対する非難めいた発言も一切なかった。
わたしが大学院に通い始めたことも、とくに義母は「将来が楽しみね」「まだまだ若いんだから、勉強がんばって」と大喜びだったほど。
著=島影真奈美、マンガ・イラスト=川/『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)
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