想像できる?1日200円未満で生活する貧困生活/数字でわかる! こどもSDGs(6)

#育児・子育て   
生きるためにこのような場所で働いているこどもがたくさんいます

『数字でわかる! こどもSDGs』6回【全10回】


貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、世界にはさまざまな問題があります。いま日本は世界から見ればとても平和な国で、普段の生活ではこれらの問題を感じることは少ないかもしれません。しかし、日本は海外から食料や石油などのエネルギー源をたくさん輸入しています。困っている国を助け、困っていたら助けてもらう―。その関係性が、10年、20年先の世界全体の未来につながります。自分にできることを知るために、まずは世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を知ることから始めてみませんか?


「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「 想像できる?1日2000円未満で生活する貧困生活」のパートをお送りします。

※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました

1日200円未満で生活するこどもは世界に何人いる?

生きるためにこのような場所で働いているこどもがたくさんいます


インドの首都デリー郊外のごみの山で、売りものになるごみを集めている貧しい少年。生きるためにこのような場所で働いているこどもがたくさんいます。

考えてみよう

・1日200円しか使えない生活をイメージできる?
・「極度の貧困」に陥る原因を調べてみよう

6人に1人のこどもはギリギリの生活

 SDGsには17の目標がありますが、その目標1は、「貧困をなくそう」です。具体的には、「2030年までに、あらゆる場所で極度の貧困を終わらせる」ことを目標にしています。

 いくつかある貧困を測る指標のうち、代表的なものが「国際貧困ライン」です。2021年4月現在、1日1.90ドル(約200円)以下で生活する人が「極度の貧困(最貧困層)」とされています。1日200円ですから、1カ月で約6000円(=200円×30日)で生活しなければならないということです。

 2020年10月には、UNICEFなどによって世界のこどもの約6人に1人(3億5550万人)が国際貧困ラインを下回る生活をする「極度の貧困」状態にあると発表されました。

 自分でお金を払っていないと気づかないかもしれませんが、私たちの暮らしには食費はもちろんのこと、家賃、光熱費、インターネット代、習いごとの月謝など、いろいろとお金がかかっています。1日200円未満の生活をイメージできますか。

関連するSDGsの目標


「極度の貧困」のこどものエリア別の割合(2017年)

【画像を見る】「極度の貧困」のこどものエリア別の割合(出典:世界銀行「Global Estimate of Children in Monetary Poverty : An Update」)


極度の貧困に陥っているこどもは、約3分の2を占める「サハラ以南のアフリカ」と、貧しいこどもが多いインドを含む「南アジア」で全体の83.9%を占めています。

著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)

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