その日の自分に合わせて料理を「選択」! 毎日の料理をラクにする考え方 〜料理家・五十嵐ゆかり先生〜

#食 
おいしいと言って食べてくれる人がいるってなんて幸せなことだろうと思うように

家事に育児にお仕事に…とにかく忙しい日々の中、食事作りを負担に感じている主婦の皆さん! 料理のプロに、へとへとな心を軽くするヒントを教えてもらいませんか? 第5回目に登場していただくのは、料理家の五十嵐ゆかり先生。効率よく料理するコツから愛用の調理器具まで、料理をラクして楽しむ方法を聞きました。

幼少期に経験した「食で人に喜んでもらう幸せ」が原点

五十嵐ゆかりさん

「子どもの頃、よく叔母の家で畑仕事の手伝いをしていたんです。できた野菜をただ収穫するだけじゃなくて、畑を耕すところからはじめて種を植えて草を刈って。『育てて食べる』というトータルでの食体験ができる環境だったので、食への関心は人一倍あったように思います。

今でもよく覚えているのですが、祖父母の家に行った時に、いちごのヘタを切ってお皿にきれいに並べて出したらすごく喜んでもらえたんです。凝った料理を作ったわけでもないし本当にちょっとしたことだったんですけど、『こんなに喜んでもらえるんだ!』って衝撃を受けたんです。それ以来、共働きの両親に夕飯を作ってあげたりして、おいしいと言って食べてくれる人がいるってなんて幸せなことだろうと思うようになりました。そういう幼少期の出来事の積み重ねが、料理家としての今の私を作ってくれています」

時短レシピをおいしくする秘訣は「旨味」と「風味」

五十嵐ゆかり先生の「王道チャーハン」

「時短でもおいしいと感じてもらうための鍵となるのが『旨味』と『風味』です。味噌や醤油といった発酵調味料は、それ自体に『熟成の旨み』が備わっているので、時短レシピでは積極的に加えて味に深みを出すようにしています。

野菜炒めなどを時短のためにレンジ調理すると、どうしてもフライパンで炒めた時のような風味が出ないですよね。そんなときはレンジ加熱後にごま油をちょっと加えるだけで、香りが広がって味わいがぐっとよくなります。普通に炒め物を作ると油がたくさん必要ですが、レンジ調理なら油の量を3分の1ほどに減らすことができるのも嬉しいところです。時短レシピで料理を作るなら、『旨味』と『風味』。この2つのポイントを押さえるときっとうまくいきますよ」

シンプルな「酒蒸し」とお刺身の「漬け」が最近のお気に入り

ツイッターでも好評だったお刺身の「ユッケ風」

「最近はまっている料理はシンプルな酒蒸しです。たとえば鶏肉とアスパラを一緒に酒蒸しして、仕上げにオリーブオイルをちょっと加えるだけであっという間にメインディッシュのできあがり。お好きな食材に塩を振って、酒蒸しして、最後にいい香りを加えるだけで素材の味をいかした一品が手軽にできるのでおすすめです。
オリーブオイルとごま油は仕上げにひと振りするだけで魔法みたいにおいしくなるのでこだわって選んでいます。エスニックテイストにしたいときはココナッツオイルを使うのもいいですね。ベースがシンプルなので、焼肉のタレをかけたり、レモン汁を絞ったり、美味しい醤油をかけたりして、味のバリエーションも楽しめます。

あと、お刺身を『漬け』にして食べるのも好きなんです。以前ツイッターでご紹介して好評だったのがお刺身の『ユッケ風』。細切りしたお刺身に、豆板醤や醤油、ごま油、おろしにんにくなどを和えて、ご飯がすすむ甘辛味の漬け丼にしてみたり。麺つゆやごま油、鶏ガラ、レモン汁などで塩だれベースにするのもいいですね。和えるもの次第で漬けの味わいも変わるので、いろいろな調味料を使って旬のお刺身を楽しんでいます」

道具選びも料理を楽しくする大事なポイント。五十嵐先生の愛用している調理器具

ティファールのハンディチョッパー
「ハンドルを引くだけで玉ねぎなどを簡単にみじん切りにすることができます。容器が透明なので刻まれていく工程が見えるのも楽しいところ。時間がないとき、自分でみじん切りをしなくていいと思うと料理のハードルが下がります」

ベルナー V5マルチスライサーセット
「にんじんしりしりや大根サラダなどを作るときに大活躍の千切りできるスライサー。切ることは料理の中でもとくに時間のかかる作業なので、便利なスライサーを使って楽しています。サイズが大きくて場所をとるため購入前には検討が必要です」

毎日の食事作りが辛いという人に。料理は自分で選べる『自由な選択』

五十嵐ゆかり先生の「豚のレンジ塩角煮」。煮汁を加えてレンチンするだけ!

「料理は『自由な選択』だと私は思っていて、食事作りがしんどいときは無理して手作りしなくていいと思うんです。全品買ってきたお惣菜の日があってもいいし、少し余裕があるときはレンジ調理の時短レシピを活用してみるのもいい。その時々の自分の状態に合わせて食べるものを選んでいきたいですよね。

最近は冷凍食品もどんどん美味しくなっていて、私もかなり活用させてもらっています。味の素の冷凍餃子はパリパリの羽根が簡単にできちゃうんですけど、それに感動して餃子は手作りよりも冷凍餃子の食卓への登場頻度の方が多くなっています。『え?料理家さんですよね?』って言われちゃうかもしれないけど、『今日は一から餃子を作るときじゃないな』という日もありますよね。そんな日は素直においしい冷凍食品に頼ります。
その日の自分の状態を踏まえて料理を『選択』していくと、自分を辛くしているものからちょっと解放されるんじゃないかなと思います」

取材・文=宇都宮薫

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五十嵐ゆかりさん
五十嵐ゆかりさん
管理栄養士・料理研究家。
日本一フォロワー数の多い管理栄養士。身近な食材で簡単時短でおいしく作れるレシピを得意とし、Twitterでは#ラク速レシピが人気。スイーツブランドtoroaのクリエイティブディレクターとして人気クラウドファンディングMakuake10時間1000%で完売のとろ生ガトーショコラやとろ生チーズケーキの商品開発を手がける。著書・監修本に『電子レンジでついでにつくりおき』『ラク速レシピ』、『腸で免疫力を上げる本』など。
Instagram:@yukari_igarashi
Twitter:@igarashi_yukari

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