小学校への入学準備にしておけばいいこととは?【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

2021年1月発売の書籍『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て 』の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第85回目のお悩みはこちら。

【お悩み】

年長の娘が来年小学校に上がるので、それまでにどんな準備をしておくといいかアドバイスいただきたいです。娘が通う予定の小学校には、同じ保育園から行く友達は0、私も知り合いは0です。今は保育園で6時半位までずっと遊んでいる生活ですが、小学校に入ると急に勉強が始まり、学童に行くという流れに変わることを思うと、環境も生活も一変するだろうと想像しています。

勉強としてはドリルをやらせているのですが、まだ6歳ということもあり集中力は全く続かず、すぐに他のことをやろうとします。今、ひとつのことを集中して取り組める時間は、せいぜい5分くらい。もう少し伸ばしたいと思い、「この時計で何分のところまでがんばろう」と決めても、時間ばかり気にして「まだ針が5のところだ」とその間全然手についていない様子です。そして「疲れたからちょっと休憩していい?」と言って席を離れてしまいます。もう少し勉強に向かう時間を伸ばしていきたいのですが、どのように声がけすればいいでしょうか?(Cさん・33歳)

【小川先生の回答】

入学前に小学校のイメージを持たせておくと、環境の変化にも適応しやすい

勉強の習慣よりも、まずは小学校という環境に慣れることが第一。ご想像されている通り、保育園から小学校では環境がガラリと変わります。顔見知ったお友達が一人もいないことを考えても、入学後の4月5月辺りはストレスが大きくなりそうですよね。今のうちから小学校のことをなんとなく感じ取らせてあげたほうがいいでしょう。例えば、小学校に登校するごっこを親子でやってみるのはいかがでしょう。登校時間に合わせて家を出て、「この門から入って行くんだね」とか、校舎を見ながら「ここでお勉強するんだね」など、小学校のイメージを少し早めに感じ取らせてあげる工夫です。

入学前から小学校に慣れ親しんでおくことは、小1問題対策にもなります。小1問題とは、入学後に不安で落ち着かない状態が続くことですが、これは今までの生活と小学校での過ごし方とのギャップが大きな要因と言われています。小1問題については各自治体もよく認識しているため、オープンスクールや校庭開放など、親子で学校になじんでもらう工夫をしているところも多数。今はコロナ禍で難しいかもしれませんが、機会があればそういったものに顔を出したり、同じ学区の子達が集まりそうなイベントに参加して顔なじみを作っておくといいですね。そうすれば入学後のストレスも少し軽減すると思います。

やらせるのではなく、いつやるかを本人に選ばせる

環境としての慣れを作ってあげさえすれば、勉強にも落ち着いて向かえるようになると思います。そのうえで、勉強に集中して取り組める時間を少しずつ増やしていけるといいですね。小学1年生であれば、目標は10分。20分までいけたら上出来という感覚です。

お子さんが何分で疲れるのかをみてあげておいて、6分で疲れたのなら「次は7分までがんばろう」とか、「10分まで疲れなくなるように練習していこう」いうように少しずつ伸ばしていけばいいだけ。また、その疲れた中身についても聞いてあげましょう。わからなくて考えるのに疲れたのか、飽きてしまったのか、その疲れた理由によっても、サポートの仕方は変わってきます。

疲れてしまう原因としては、取り組む時間帯が悪いケースも考えられます。朝よりも夕方のほうが集中しやすい子もいれば、ごはん前はお腹が空いていて集中できないという子もいます。また、保育園から帰ってきた直後は、興奮の延長で机に向かう気分になれないのかもしれません。そういった本人の事情を汲み取り、「やるならいつがいい?」と本人に決めさせてあげると、もっと勉強に集中して取り組みやすくなっていくと思いますよ。「少しずつできることが増えてきた」という本人なりの満足感、達成感を大事にしながら、学習に体を慣れさせてあげましょう。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。最新刊は『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)。YouTubeチャンネル小川大介の「見守る子育て研究所」で情報発信中。

文=酒詰明子

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自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て


『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』

大手進学塾や個別指導塾での経験から、子ども一人ひとりの持ち味を見抜き、強みを生かして短期間で能力を伸ばす独自ノウハウを確立。教育家・小川大介氏が、自分軸を伸ばす子育てのコツを公開した話題の一冊。




■小川先生のTwitter:@Kosodate_Ogawa
■You Tubeチャンネル 小川大介の「見守る子育て研究所」

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