二人の子供(息子と娘)と夫と妻。四人家族の平凡な日々のあれこれを綴ったインスタのフォロワーがなんと13万人! 大人気のヤマモト家の日常が描き下ろし満載で書籍化された 『家族ほど笑えるものはない』の発売を記念して、著者のカフカヤマモトさんにお話を伺いました。 


『家族ほど笑えるものはない』発売記念 カフカヤマモトインタビュー 画像(1/6) 『家族ほど笑えるものはない』カフカヤマモト 1100円(税別)KADOKAWA

『家族ほど笑えるものはない』カフカヤマモト 1100円(税別)KADOKAWA


――娘さんが生まれてからインスタで絵日記をスタートされたカフカさんですが、家族マンガを描き始めたきっかけを教えてください。


第一子(息子)を産んで職場に復帰した時、あまりにも毎日が早く過ぎ去っていってしまうことにショックを受け、我が子の成長の様子を忘れまいと、急に思い立って5年日記を始めたのがきっかけです。

子供と一緒に過ごしていると毎日何かしら事件が起こります。漫画を始めようと思った……というよりは、あとで自分が読んで懐かしむ目的でありのままを記録していった結果、ギャグ漫画みたいになってしまった……というかんじです(笑)


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――飾らずに描かれる赤裸々なエピソードが多くて、読んでいるとヤマモト家にとても親しみを感じます(笑) 漫画に登場されるご家族や周囲からはどんな反響が?


家族は皆とても喜んでくれて、楽しみに更新を待ってくれています。本が出たときは、実家の家族LINEがお祭り騒ぎになりました。


――インスタを書籍にされた本ということで、制作の裏話があれば教えてください。


書籍化にあたって普通のストーリー漫画(コマ割り漫画)にチャレンジしたのですが、これが本当に難しかったです。

まず、諸先輩方の描かれたコミックエッセイを熟読して猛勉強しました。描いているうちにふきだしの順番がわからなくなったり、定規で平行線を引くのにも一苦労。

また、インスタでは描きなぐったような一発書きの絵日記が多かったのですが、書籍化にあたって可能な限り描き直し、デジタルで加工することで、読んでいただく方のストレスを(少しは)軽減できたかなと思います。


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――4本のストーリー漫画、「娘の出産」「息子の赤ちゃん返り」「夫の一日」「女性の仕事と子育て」は全部違うテーマで読み応えがありました。カフカさんにとって、この本の中で特に印象深いエピソードはどれですか?

やはり一番初めの、ストーリー漫画で描いた娘の出産エピソードでしょうか。息子を産んだときは、難産でめちゃくちゃ苦しかったはずなのですが、半年もたつと何がしんどかったのか、どこがどう痛かったのか、どうしても思い出せず……それがどうにも残念で。

そこで、娘の出産時にはすべてを記録しておくことに決めました。出産の直前まで携帯にメモを取り、助産師さんに怒られました。生まれた直後にも、おなかの壮絶な痛みを忘れないうちに、震える字でノートに詳細を記しました。

まさか1年後、自分がそのメモをもとに漫画を描くとは夢にも思いませんでした。


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――作品からは、夫さんの愛情もとても伝わってきました。


夫はとても我慢強い性格なのか、私にすごく腹が立つことがあっても、私がどれだけ理不尽なことを言ってもほとんど反論しません。つまり、今のところ山本家の平穏は100%夫の努力(我慢)の上に成り立っているといっても過言ではありません。

いつか蓄積したその怒りが限界を超え、夫が突然家を飛び出してしまわないことを祈るばかりです(笑)。水面のように何も反論しない人、怒らない人というのは、一番怖いですからねぇ……。


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――この本から感じる夫さんの“行動”は雄弁なので、きっとだいじょうぶだと思います(笑) 共働きで、育児をしつつの漫画家デビュー、たいへんだったかと存じます。時間がないときにおススメなおいしくて簡単なレシピや、家事の工夫などがあれば教えてください。


簡単で子供たちに好評なのは、鶏手羽のクレイジーソルト焼きです。その名の通り、鶏の手羽元や手羽先にオリーブオイルとクレイジーソルトを揉みこんで魚焼きグリルで焼くだけです(グリル内の出火にはくれぐれもご注意ください)。

あとは、付け合わせの人参やじゃがいもはホイルにくるんで炊飯器で一緒に炊くとか、2~3日分の野菜やきのこを切ってジップロックに入れておくとか……先人の編み出した王道の時短術を駆使して毎日を乗り切っています。


――この本を通じて、カフカさんが読者に伝えたいことはなんですか?


私が完全に自己満足で描いていたこの絵日記ですが、ありがたいことに、インスタグラムでは本当にたくさんの方からの共感、反響をいただき、そのおかげでこうして本にして頂くことができました。

本にするにあたっては、フォロワーさんに対する恩返しとなるように、ぎゅうぎゅうに感謝の気持ちを詰め込んだつもりです。発売日が3月9日(サンキューの日)だったことも、担当さんの粋な計らいだったのではないかと思います(え、偶然?)。


――愛と感謝のつまった一冊ですね。最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。


この本の原稿を描くときは、とても楽しかったです。この本に携わってくださった担当さんやデザイナーさんも、楽しかったといってくださいました。

ですので、この本を手に取ってくださった方もどうか気楽に、お酒でも飲みながら、楽しく読んで頂けたらと思います。


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(構成/波多野公美)