授業中、全集中力を傾けて! 忙しい人こそノートを丁寧に取るべし/現役東大生・紀野紗良が教える学びの習慣(2)

#くらし   
忙しい人こそ、ノートを丁寧に取ろう

『勉強「しなきゃ」が「したい」に変わる 成績が上がる学びの習慣』2回【全6回】


メディア出演多数の東大生が、「学びの習慣」を教えます!

テレビ番組「東大王」に出演する著者・紀野紗良さんが、自身が実践している勉強のメソッドを紹介する『勉強「しなきゃ」が「したい」に変わる 成績が上がる学びの習慣』

時間もかかるし面倒で宿題すらやりたくない。放課後の限られた時間に勉強するくらいなら遊んでいたい。苦手科目があるからこのままでは志望校に合格できない…。「このようにたくさんある悩みのほとんどは、勉強を効率的に行えれば解決できる」と紀野さんは言います。

バレエを中心に、書道、水泳、ピアノ、体操…数多くの習い事をこなしながらも常に成績はトップレベルだった紀野さんが、21年間生きてきた中で得た「効率の良さ」を極めるためのノウハウをご紹介します。

※本記事は紀野紗良著の書籍『勉強「しなきゃ」が「したい」に変わる 成績が上がる学びの習慣』から一部抜粋・編集しました

TBS『東大王』に出演する紀野紗良さん

教えてくれたのは:紀野紗良さん
2018年、立命館慶祥高校を卒業し、東京大学理科二類に入学。趣味はバレエ、スキー。TBS系テレビ番組『東大王』で活躍。

忙しい人こそ、ノートを丁寧に取ろう

・授業が再現できるノートをつくる
・授業中、全集中力を傾ける


ノートは「手づくり参考書」であり「授業の再現ツール」にもなる

私のノートは、情報量がかなり多いほうです。数学だけは、問題を解くことのほうが大事なのでノートの重要性は低めでしたが、他の科目では、板書から関連する情報まで盛り込んでいました。

言わば、「自分用の手づくり参考書」。ノートを取ることは「書く」というより「つくる」に近いものでした。作業量は多くなりますが、それを50分の授業時間内に済ませることを、基本ルールとしていました。

なぜそんなにハードなことをしていたのかというと、「ゆっくり勉強し直す時間がないくらい忙しかったから」です。バレエを始めとする習い事をしていたので、いろいろやりくりしても、放課後に時間をつくることはほとんど困難でした。

しかし、授業時間だけはどんなに忙しくても、50分を確保できます。ならば、その時間の密度を濃くするのが最も効率的。集中して授業を聞き、ノートを取り、考えついたことを書き留めておくと、後で読み返した際、授業を頭の中で再現できます。ノートひとつで、授業を何度でも「再生」できたら無敵ですよね。

この方法は、定期試験前のお得感が大きいです。授業中ボンヤリしていてノートも雑だと、試験直前になって初めて一から勉強することになり、かえって大変です。しかし、授業内である程度理解しておくと、試験勉強は軽い復習で済みます。

板書を写しながら先生の話も聞き、思いついたことも書き、さらにきれいにまとめるなんて「無理!」という声も聞こえてきそうですね。確かに、これが習慣となるまでは、大変だと思います。

すでに習った内容だからこそ、ノートを工夫する余裕があるはずです


しかし、たとえば学年の始まりや、新学期最初の授業では、前学期の復習などの軽い導入から入ることが多いですね。すでに習った内容だからこそ、ノートを工夫する余裕があるはずです。

このタイミングに、お伝えしたノートの取り方を試してみて体を慣らすと、「意外と実践できるかも」と実感できると思います。

まとめ

・授業の時間を「濃く過ごす」と試験前の勉強が楽。
・新学期最初の授業などでノートを集中して取る練習をする。


著=紀野紗良/『勉強「しなきゃ」が「したい」に変わる 成績が上がる学びの習慣』(KADOKAWA)

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