おでんの大根も大根サラダも辛くないのに…大根おろしが辛いワケは?/子どもに話したい雑学(4)

おろすと辛くなる理由

ニオイはくさやの6倍以上!? 世界一臭い缶詰「シュールストレミング」/子どもに話したい雑学
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』4回


子どもに今すぐ話したい「タメになるうんちく」!

「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」
これ、答えられますか?

「子どもにすごいって思われたい」「日々のコミュニケーションの中で色んなことを教えてあげたい」そんな方に、わかりやすく、楽しみながら「タメになるうんちく」をご紹介。

それでは、学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を見ていきましょう!

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました

大根おろしはなぜ刻んだ大根より辛い?


大根おろしはピリリと辛いが、おでんの大根も大根サラダもそんなに辛くはなく、甘味さえ感じるほどだ。

これは大根をおろすことによって細胞が破壊され、「イソチオシアネート」という辛み成分が出てくるからだ。イソチオシアネートは、おろす前は糖と結合して配糖体(はいとうたい)という化合物になっているため、そのままでは辛くない。しかし、おろした時に出る酵素によって、糖との結合が切られると辛くなる。ただふつうに切っただけでは、さほど細胞が破壊されないので、あまり辛くはならないのだ。

自然の中で大根の細胞が破壊されるのは、虫や動物にかじられた時。辛み成分は、こうした事態に備えて大根が自分を守るための物質なのだが、人間はその辛み成分さえ好んでいる。細胞を壊せば壊すほど辛みが増すので、わざわざ大根をすりおろして細胞を細かく破壊し、大根おろしを作って食べているわけだ。辛みが十分に出るのは、糖との結合が切れた7〜8分後。ただし、辛み成分は揮発しやすいため、それ以上時間がたつとしまりのない味になってしまう。

ちなみに、大根おろしは使う部位によって味が違う。いちばん下の部分は、いちばん上の部分よりも10倍も辛み成分が強いのである。

監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)

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