衣類・書籍・食器。カテゴリーごとに選別して片付けを/モノを元に戻す技術(9)

#くらし   
本と書類

『モノを元に戻す技術  片づいた部屋があれば、大抵のことはうまくいく』 9回【全10回】


「シンプルライフ」の体現者が実践している片づけの極意!

ベストセラー『シンプルに生きる』の著者・ドミニック・ローホーさんが贈る、豊かな人生を手に入れるための片づけ術のすべてを綴った『モノを元に戻す技術  片づいた部屋があれば、大抵のことはうまくいく』

フランス流、心地よい空間を作るための考え方を基に、片づけの下準備(自分の時間を確保し、ひとりで片づける)、片づけの順番(衣類・布製品から片づけ始める)、便利な収納用品(箱、キャビネット、フック、タグ)、行動動線のルール(使用頻度に合う、手に取りやすい高さ別に片づける)といった、具体的な片づけのノウハウを紹介していきます。きっと、整理整頓に多くの時間を費やしているあなたの役に立つはず!

※本記事はドミニック・ローホー(著)、笹根由恵(翻訳)の書籍『モノを元に戻す技術  片づいた部屋があれば、大抵のことはうまくいく』から一部抜粋・編集しました

カテゴリーごとに選別する

【衣類とあらゆる布製品( シーツやベッドカバーなど)】

外で身につける衣類(コート、上着、レインコート)、次にアンサンブル、そしてトップス(シャツ、セーター、Tシャツ)、続いてボトムス(パンツ、スカート)をそれぞれ別の山に集めてください。そのあとで、特別な機会に着る服(スポーツ、パーティー、海水浴、家着、庭仕事)を選びましょう。

次に小物(ハンカチ、靴下、ベルト、スカーフ、手袋、帽子)。一つひとつの衣類を両手で取り、自分に当ててみて、自問しましょう。

「これは着ていて快適? こんなに好きなのに、ぜんぜん着ないのはどうして?」

古くて毛玉ができているから着なかった。清水の舞台から飛び降りて買ったから捨てられないけど着ていない。様々な理由があるでしょうが、とにかくお別れしましょう。お別れしようと決めたのなら、その服に感謝をして、「捨てる」または「寄付する」と書いた袋に入れてください。ホームリネン(ベッドカバー、シーツ、タオルなど)に関しては、ベッド一つにつき2セットのみで十分です。

【本と書類】

「結局、人生におけるあらゆることと同様、自分がしていることがあまり好きではないとき、私たちは内なる抵抗力を発達させ、すべてが非常にゆっくりと行われるのだ。」
--ヴィッキ・マッケンジー『Un ermitage dans la neige(雪の中の修道院)』(未邦訳)


たとえこの「本と書類」カテゴリーのものが、置いてある場所のまま(一般的には棚の中で)選別するのが簡単そうに思えても、一度すべてを床の上に出してください。本棚の中で休んでいる本や書類は「寝て」います。「起こして」、外気にさらしてやる必要があるのです。衣類と同様、一つひとつ手に取ってください。その際、本を開いてはいけません。そのものたちの運命は瞬時に決めなければならないのです。 「あなたは私にとって紙でしかない? 私の人生にどんな影響をもたらしてくれるの? 私はこれをもう一度読みたいとこれまでに思ったことがあるかしら?」

ある本を6ヶ月以上前から持っていて、まだ読んでいないか半分しか読んでいないなら、あなたの良心が何と言おうと、それはあなたのために作られたものではなかったのです。感謝して手放しましょう。

次に、持っておくと決めたものを次の方法で棚に戻してください。小説は小説、実用書(辞書、レシピ本、写真集、雑誌)は実用書、手帳は手帳といったように。

アルバムや写真、ネガは別にしてください。それらは選別してもらえる順番を待っていてくれます。これまで時間がなくて見ていないパンフレットや小冊子、その他の印刷物も同様です。パソコンをお持ちでしたら、取扱説明書も処分してください。大抵の取扱説明書はインターネット上で見ることができます。ただ、もし保存しておくのなら、それぞれ対象のもののそばに(テレビのマニュアルをテレビのそばに、子どものおもちゃのマニュアルを子ども部屋の中の子どもの手が届くバインダーに)置いておきましょう。規格外のサイズのもの(X線写真、デッサン、大きな写真、絵画、コラージュ)については、デッサンや図面用のカルトン(大判の紙挟み)がいいでしょう。家具の後ろや衣装だんすの奥に簡単に滑り込ませることができます。

重要書類は、パソコンの中かメールボックスの中に保存しておけるように、スキャンしたり、写真に撮っておいたりするといいでしょう。

最後に、住所や電話番号、家族の予定表の類(配管工の連絡先やピザのデリバリーサービス、かかりつけ医の連絡先、買いものリスト、観たい映画や読みたい本リスト、バスの時刻表、料理のレシピの切り抜き……)、それに今飲んでいる処方薬の説明書、支払わなければいけない請求書(頭をいっぱいにしないためには、すぐに支払っておかなければなりません)などは、分厚いバインダーに整理しましょう。

ただし、あまりたくさん詰め込まないように気をつけてください。そうしないと、ちっとも効果的ではなくなってしまいますから。バインダーを郵便受けやハンドバッグの中身の掃き溜めにはせず、どんな資料もその中を見れば瞬時に見つけられるような極めて便利なものにしておくことが大切です。

【食器、キッチンツール、食品類】

このカテゴリーでは、「料理する、飲む、食べる、ストックする」という行為に関するすべてを集めます。洗剤類は、たとえキッチンにあったとしても除きます。はじめに、食器とキッチンツールを分けてください。この機会に、「形がなく」「整理できない」せいでキッチンを乱雑にしてしまうあらゆるもの(めん棒、チョッパーなど)をキャビネットにしまいましょう。もし二揃いのお皿のどちらかで迷っているのでしたら、積み重ねやすいほうを選んでください。

食器を何点(お皿、お椀、小鉢)お持ちですか? 二通りの使い方ができるものはどれですか? 何枚かを手放す機会かもしれません。前菜(大皿と取り皿または小鉢)、主菜、デザート用などに、厳選した数だけ取っておきましょう。フライパンや深鍋、両手鍋についても同様です。コンロの数を考えても、それほどたくさんは必要ないでしょう。素材にも細心の注意を払ってください。たとえば、陶器にはたしかに魅力がありますが、積み重ねづらいものもありますから。お皿やサラダボウル、楕円形の鉢についても同じことです。丸や四角のほうを選びましょう。最後にアドバイスを。ラグの上で選別する際には、4つの山に分けましょう。

1  もっともよく使うもの(もっとも簡単に手が届く場所に戻します)
2  ときどきしか使わないもの(箱か収納棚の下の方の段にしまいます)
3  ほとんど使わないもの(すべて収納棚の上の方に置きます)
4  まったく使わないもの(家から出さなければなりません)


次に、食料品に取りかかります。おそらく賞味期限切れのものやあまり使わなかったものが出てくるでしょう。それらは何かのレシピのために買ったものの、一年で一度だけしか作らなかったり、結局一度も作らなかったりしたのではないでしょうか。また、小麦粉やシリアル、その他の袋は、キャビネットや収納棚、一時的なかごに入れてください。収まりが悪いですが、後に真の片づけをするとき、しかるべき収納用品を選びましょう。

著=ドミニック・ローホー、翻訳=笹根 由恵/「モノを元に戻す技術 片づいた部屋があれば、大抵のことはうまくいく」(KADOKAWA)

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