意外と知らない…!マスクの正しいあつかい方/岡田晴恵先生の「家族と自分を感染症から守るには」(10)

ニュースで毎日目にする「新型コロナ」の文字。パンデミックによって、感染症は身近な病気なのだと改めて意識した人は多いのではないでしょうか。
でも、感染症は新型コロナウイルスだけではありません。
家庭でよく起こる様々な感染症について、感染症研究の専門家である岡田晴恵先生が、イラストと図解でわかりやすく解説した『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』。本書から、知ってるようで知らない「そもそも感染症って何?」や、今さら人に聞けない「日常生活で気をつけることは?」といった基本的知識をご紹介します。
症状や対処法を知って日頃からできることを実践し、大切な家族と自分自身を守っていきたいですね。
※本作品は著/岡田晴恵、監修/小林弘幸の書籍『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』から一部抜粋・編集しました
日常的に気をつけること(正しいマスクのつけ方)
普段からマスクをつけることは、手洗いやアルコール消毒、また人混みや換気の悪そうなところを避けるといったこととともに、感染症を防ぐ対策になります。
1.症状のない人もマスクを
マスクをつけることで、感染症の病原体の拡大を防止することができます。以前は、かぜのような症状を感じている人が、感染拡大を防ぐためにマスクをつけるというのが一般的でした。最近では、症状を感じていない人でも、屋内にいるときや人との間隔をとれないときなどに、みんながマスクをするようになりました。これは「ユニバーサルマスク」などとよばれます。
感染症では発症前の潜伏期間の感染者や、感染があっても症状が現れない感染者もいます。こうした人たちからの感染の拡大を防ぐためにも、ユニバーサルマスクの考え方は重要となります。
2.手指で顔に触れるのを防ぐ効果も
マスクをつけることは、手指で口や鼻に触れてしまうことを防ぐという点でも効果があるといえます。ウイルスや細菌が付着した手指で顔に触れると、ウイルスや細菌が口や鼻から体内に侵入してしまいます。メガネをかけるのも、手指で顔に触れないという点では有効です。
3.使い方にも気をつけて
マスクをつけるときには、口だけでなく鼻までぴったり覆いましょう。また、外すときはゴムひもだけに触れて取るなど使い方にも気をつけるとマスクの効果が上がります。
また、マスクがないときにくしゃみやせきが出るときは、ティッシュなどで口や鼻をおさえます。ティッシュがないときは服の袖で口・鼻をおさえます。手で口を覆うと手に病原体がついてしまい、その手でいろいろなものに触れると感染が拡大するので、避けます。


著者プロフィール

著者/岡田 晴恵
白鷗大学教育学部教授。共立薬科大学大学院修士課程修了、順天堂大学大学院医学研究科博士課程中退。アレクサンダー・フォン・フンボルト奨励研究員としてドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所に留学、国立感染症研究所研究員、経団連21世紀政策研究所 シニア・アソシエイトなどを歴任、現職に至る。

監修/小林 弘幸
順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科(小児外科)博士課程修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科学講師・助教授を歴任、現職に至る。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手・アーティスト・文化人へのコンディショニング・パフォーマンス向上指導にかかわる。
著=岡田晴恵、監修=小林弘幸/『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』(KADOKAWA)
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