新型コロナウイルス感染症の基本をおさらい/岡田晴恵先生の「家族と自分を感染症から守るには」(1)

#くらし 
潜伏期間と発症後の経過

『家族と自分を感染症から守る本』1回【全11回】


ニュースで毎日目にする「新型コロナ」の文字。パンデミックによって、感染症は身近な病気なのだと改めて意識した人は多いのではないでしょうか。

でも、感染症は新型コロナウイルスだけではありません。
家庭でよく起こる様々な感染症について、感染症研究の専門家である岡田晴恵先生が、イラストと図解でわかりやすく解説した『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』。本書から、知ってるようで知らない「そもそも感染症って何?」や、今さら人に聞けない「日常生活で気をつけることは?」といった基本的知識をご紹介します。

症状や対処法を知って日頃からできることを実践し、大切な家族と自分自身を守っていきたいですね。

※本作品は著/岡田晴恵、監修/小林弘幸の書籍『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』から一部抜粋・編集しました

新型コロナウイルス感染症(概要)

2021年7月現在、世界的な大流行を見せている新型コロナウイルス感染症について解説します。まずは原因となる病原体、主な症状、流行の経緯について見ていきましょう。

1.新型コロナウイルスとは

「コロナ」とはギリシャ語で王冠の意味です。王冠に似た突起を持つことから名づけられたコロナウイルスのうち、人に感染するものは、これまで6種類が確認されていました。そのうち4種類は一般のかぜの10~15%を引き起こしますが、多くの場合は軽症ですみます。あとの2種類のウイルスは、2002年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)と2012年に見つかったMERS(中東呼吸器症候群)の原因となったものです。

そして2019年冬に中国・武漢で発見された7番目のコロナウイルス、SARS-CoV-2が、新型コロナウイルスとよばれるものです。

「コロナ」とはギリシャ語で王冠の意味


2.潜伏期間と発症後の経過

感染してから発症するまでの潜伏期間は1~14日(多くは3〜5日)と長いのが特徴です。発熱や呼吸器症状に加え、味覚障害や嗅覚障害、下痢なども認められます。

発症後の典型的な経過を下図に示します。発症者の約2割が中等症・重症化しています。高齢者、基礎疾患や悪性腫瘍のある人、肥満の人、喫煙者や妊婦はハイリスクとされ高齢者や基礎疾患のある人には優先的にワクチンが接種されています。ワクチンは重症化率や死亡率を下げることができます。

倦怠感や呼吸困難、脱毛などのさまざまな後遺症が起こる場合もあります。

潜伏期間と発症後の経過

*中国における約4万症例の解析結果を参考に作成。年齢や基礎疾患などによって重症化リスクが異なる点に注意。
出典:「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第5.2 版」p.12を一部改変

新型コロナウイルス感染症(感染経路と予防法)

新しく発生しパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症ですが、その感染経路と予防法は一般的な感染症と変わりません。適切な対処をして予防しましょう。

1.感染経路

新型コロナウイルス感染症の場合、主にエアロゾル感染、飛沫感染、接触感染で広がっていくといわれています。新型コロナウイルスは生活環境での生存時間が比較的長いといわれており、上記の感染が起こりやすいのです。

2.予防法

主なものを下にあげました。

1 換気の励行と湿度管理

2 マスクの着用とせきエチケットの順守

3 手洗いとアルコール消毒

4 人ごみを避ける

5 免疫力を上げる
規則正しい生活やバランスのよい食事、ストレスを避けて免疫力を上げることが大切です。可能な人はワクチン接種も受けましょう。

主な予防法


著者プロフィール

 著:岡田晴恵

著者/岡田 晴恵
白鷗大学教育学部教授。共立薬科大学大学院修士課程修了、順天堂大学大学院医学研究科博士課程中退。アレクサンダー・フォン・フンボルト奨励研究員としてドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所に留学、国立感染症研究所研究員、経団連21世紀政策研究所 シニア・アソシエイトなどを歴任、現職に至る。

 監修:小林弘幸

監修/小林 弘幸
順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科(小児外科)博士課程修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科学講師・助教授を歴任、現職に至る。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手・アーティスト・文化人へのコンディショニング・パフォーマンス向上指導にかかわる。

著=岡田晴恵、監修=小林弘幸/『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』(KADOKAWA)

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