夫から言われた「君とは一生したくない」の衝撃。レス夫婦が「夫公認彼氏」を作ったワケ

#くらし 
今日もまた先に寝られてしまった

わかぴょんさんとみかさんは良好な夫婦関係を築いていたものの、結婚直後からセックスレスに悩むことに…。本音で話し合い試行錯誤した結果、二人がたどり着いた結論は、夫公認で彼氏を作ること!
大反響を呼んでいる実話コミックエッセイ『レス妻に夫公認彼氏ができました』。その主人公であるわかぴょんさんとみかさんにお話を聞きました。


■このまま一生誰にも抱かれないの? レス問題について話し合いを重ねる日々

性のこともオープンに、毎晩レス問題について話し合い

――セックスレスに悩んでいた当時の率直なお気持ちを教えてください。

わかぴょんさん:毎晩寝る前に「今日もしないんだね」と言われるのが、責められているようでどんどん辛くなっていました。ものすごいプレッシャーでしたね。みかが悩んでいることはわかっていたので、お互いにとって一番いい方法を探そうと、女性用の風俗の可能性についても話してみましたが、みかから「そういう問題じゃない」と言われて。

みかさん:性欲を満たしたいわけじゃないんです。私はこのまま死ぬまで夫にも誰にも抱きしめられることのない人生を送るのかと思うとすごく惨めな気持ちでした。結婚式で宣誓した「一生かけて大切にします」という言葉の意味をちゃんと考えて欲しいって。

夜のことの反省会


わかぴょんさん:それで正直に、「できれば君とは一生したくないんだ」と言ったんです。

――それは妻からしたらかなりの衝撃の発言ですね…!

わかぴょんさん:それまでは「EDになっちゃったのかな?」とか言って、する気がないのをずっと濁していたんですよね。でも、みかは本音で話してくれているんだから、僕も本当の気持ちを伝えないといけないと覚悟を決めて話しました。

みかさん:その時はこれはもうわかぴょんの気持ちを変えるのは無理かもしれないと思って、「もしもこの先、私に好きな人ができたら、離婚してでもそっちに行く人生を選びます」と伝えたよね。一生添い遂げようと思っていた自分を裏切ることになっても、私は私を幸せにするぞ!って。そう決めたことが私の中ではこの数年の中で一番大きな山場でした。

わかぴょんさん:とはいえ当時は夫婦仲が悪かったワケではないし、家族として最高の相手だと思ったので結婚したわけです。だったら「公認の彼氏」を作るのはどうかと考えるようになったんです。それが、まだ先のコトかなと思っていたものの、すぐに適任者が現れまして…。

古くからの友人


みかさん:以前のバイト先の飲み会で、悩みについてぼやいていたら、「こんなに悲しませるなんて!」と本気で怒ってくれた人がいたんです。わかぴょんも何度か会ったことがある人だったんですけど、この人になら相談できるんじゃないかって。

わかぴょんさん:すぐにみかから「相談できそうな人が現れたよ!」ってLINEが来たんですよ。こっちは内心、「うわーついにきたかー!」って感じですよ。でもそこにいたるまでに悩みに悩んできて、葛藤してきて…の状態だったけで、もう踏み出すしかないと思いました。「じゃあ3人で会おうか」と返しました。


■「愛しているけど抱けないので、彼氏になってくれませんか?」全員号泣の三者面談

初めて見た夫の涙

――わかぴょんさんとみかさんと彼の3人でカフェに集まって三者面談を行ったそうですね。その時のことを詳しくお聞かせください。

みかさん:話し合いを始める前に、「私にやらされていると思ってここにいる人は帰ってください」と言いました。自分のここからの行動は、誰かのためにとか、頼まれたからとかじゃなくて、それぞれが自分の意思で進めてくださいと。

わかぴょんさん:私の方から、「みかを愛しているけど抱けないので、彼氏になってくれませんか?」と切り出しました。気をつけて欲しいのは2つだけ。妊娠はしないようにしてほしいのと、デート代はそちらで負担してほしいということでした。
そうしたら驚くことに、彼が「僕の方からもお願いです。恋人はやりますけど、僕が現れたことで2人の関係を諦めないでください。みかのこともわかぴょんのことも好きなので」と言ってくれたんです。

みかさん:わかぴょん、泣いてたね…。

この人は…味方なんだ…


わかぴょんさん:それを聞いてすごくホッとしたんです。この人は僕たちの味方なんだなって。諦めないでみんなでやっていこうと言ってくれたことに感動して、号泣しながらありがとうと言いました。それまで重くのしかかっていた抱けないことのプレッシャーがスッと消えていく感覚でした。本当にずっと悩んできていたので。

みかさん:それを見て私も泣いて、彼も泣いて。アラフォーの3人がカフェで号泣ですよ。

わかぴょんさん:周囲には何事かと思われてただろうね(笑)。

■みんなが幸せならそれでいい。家族の形にこだわらない生き方へ

幸せで、大好きで

――その時、相手に嫉妬する気持ちは起きなかったのでしょうか?

わかぴょんさん:嫉妬はなかったですね。デートの写真をみかが見せてくれていたんですけど、彼がすごくいい顔をしているんです。みかのことが好きっていうのが滲み出ていて、心からよかったー!という気持ちになりました。もう、自分の娘が彼を連れてきたような感覚ですよね。幸せならそれでいい。デートの翌日はみか自身も元気になるしね。

彼は「夫公認の恋人」に


みかさん:やっぱり心が満たされるエネルギーってすごい。家事もすごくはかどって、彼と会う日は家がピカピカになるんですよ(笑)。ただ、その彼とはしばらく付き合った後に円満にお別れしました。彼に家庭を作りたいという考えが出てきたから、それなら私じゃなくてちゃんと彼女を作った方がいいかもねという感じで。

わかぴょんさん:みんないい方向に向かっているなら仕方ないことだよねと円満に解消しました。でも別れたからといってレス問題が掘り返されるとは不思議と思わなくて、またみかに彼氏ができたら、その都度相談してやっていこうという前向きな気持ちでした。

みかさん:その後3ヶ月くらいで次の彼氏ができました。その人とはシェアハウスみたいにしてみんなで助け合いながら一緒に住んでいた時期もありました。みんなが幸せなら家族の形なんてどうにでも変化できるんだなと感じました。

長年に渡ったセックスレスの話し合いから「夫公認彼氏」の誕生へ。
二人がたどりついた「前向きに夫婦を続ける手段」とは、「公認の彼氏をつくること」でした。
一般的な「常識」からはかけ離れているように見えますが、それは多くの夫婦が様々な問題を解決しているのと同じように、みかさんとわかぴょんさん夫婦が自分たちの結婚生活を妨げる問題に向き合った結果なのです。問題が起きたときに、何を選択をすることがベストなのか。そこには夫婦の数だけ結論があるように思えますね。

取材・文=宇都宮 薫

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