女の悩みにズバリ回答!「中学受験したがる息子に、夫も私ももやもや…」

#くらし   

女の悩みは、いくつになっても尽きないもの。だからこそ、勇気を出して誰かに相談してみませんか。ジャーナリストにして4児の母でもある猪熊弘子さんが皆さんの相談にお答えします。

【お悩み】

小4の息子が中学受験をしたいといいだしました。息子のクラスではほとんどの子が塾に行っていて、受験をするそうです。息子の熱意に負けて塾のテストを受けさせたところ、思ったよりもよい成績でした。とはいえ、塾代、学費などを考えるとわが家には厳しいので何度か諦めるようにいいましたが、かえって猛勉強しています。夫と相談して、受験させてあげる方向でいますが、夫も私も小学生の頃はのんきに遊んでいたし、小6の娘も普通の公立中に行く予定で、どうしても受験に乗り気になれません。応援してあげたいのですが、もやもやした気持ちが残ります。どうしたらよいでしょうか?(千葉県 かなこここ 44歳)

【猪熊さんの回答】

「一度乗ったら降りられない船」。小学校受験や中学受験をこう表現した友人がいます。周囲の雰囲気に引きずられ、経済的にたいへんだろうが、子どもにやる気がなかろうが、とにかく親が受験に突き進む ……というパターンがこの「降りられない船」なので、かなこここさんのように船に乗る前に慎重に考えることは重要だと思いますよ。

小学校受験とは違い、中学受験は本人のやる気がかなり重要。息子さんがやる気で、経済的にも何とかなるのであれば、ぜひ応援してあげてください。昔の「自分」の姿と比較してもムダです。もう30年も前と今とでは全く常識が違いますからね。

気をつけたいのは、受験で親も子もストレスがたまることです。私の周囲でも6年生になって突然ブチ切れて「受験しない!」といいだした子や、受験する子たちが荒れてクラス崩壊した事例も知っています。6年生になる頃から思春期に足を突っ込むので気持ちも変わりやすくなります。もし「やっぱりやーめた!」といいだしても責めることなく、息子さんの気持ちを最優先してください。入った中学が自分の理想と違う場合もあるでしょう。そんなときも含め、乗った船から「降りる」勇気も認めてあげることです。

【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

回答者:猪熊弘子さん
いのくまひろこ/ジャーナリスト。東京都市大学客員准教授。保育、教育、子どもの問題などをテーマに執筆。講演活動やメディア出演も。4人の子どもの母。

イラスト(猪熊さん似顔絵)=伊藤和人

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