家の収納に不満を抱える人は何パーセント? もうすぐ新学期、溢れかえる「モノ」の収納事情

#くらし   
子育て世帯の「収納」意識調査

もうすぐ新学期。引っ越しや子どもの入学・進学など、環境がガラリと変わることも多く、モノが増えがちな時期でもあります。そのため、新生活が始まる前に家の中を片付けておきたいと思っている人も多いのではないでしょうか?でも、そこに立ちはだかるのが収納問題。限りのある収納でやりくりするのってなかなか大変なんですよね。そこでレタスクラブでは、「収納」に関する悩みや工夫についてレタスクラブアンケート部の皆さんに尋ねました。(2022/2/7~2022/2/14実施:回答者1313人のうち「女性・既婚・子どもあり・23歳~50歳」の325人の回答を抽出)。収納上手な人たちの片付け術やおすすめ収納ツールなどの情報も満載です!

収納に不満を抱えている人が過半数

まず、現在の家の「収納」への満足度を尋ねたところ、満足していない人が62.4%と多数を占めました。子どもの成長と共に、次々と新しいものが必要となる子育て世帯にとっては、やはり収納スペースが足りないと感じている人が多いようです。では、満足している人と、不満がある人とでは、住まいにどのような違いがあるのでしょう?それぞれの住まいの内訳を調べてみました。

家の収納に満足している人の住まい

家の収納に満足している人の6割は注文住宅の一戸建て

一戸建て(注文住宅)…73票(59.8%)
一戸建て(建売住宅)…21票(17.2%)
分譲マンション…10票(8.2%)
賃貸マンション・アパート…16票(13.1%)
その他…2票(1.6%)


家の収納に不満な人の住まい

賃貸マンション・アパート住まいの人は、収納に不満を持つ率が高い

一戸建て(注文住宅)…53票(31.0%)
一戸建て(建売住宅)…31票(18.1%)
分譲マンション…27票(15.8%)
賃貸マンション・アパート…52票(30.4%)
その他…6票(3.5%)
未回答…2票(1.2%)


上記からわかる通り、収納に満足している人の約6割が住んでいたのが、一戸建ての注文住宅。やはり自分のこだわりや要望を取り入れられる注文住宅は、収納についての満足度も高いようです。逆に、注文住宅以外の人たちは、収納に不満を抱えている人の方が多数派。特に賃貸マンション・アパートの人にいたっては、収納に不満を持っている人が、満足している人の3倍以上と、とりわけ多い結果となりました。

収納不足を解消する断捨離のコツ

では、収納のどんなところに不満があるのか、収納が少ないと感じている場所を挙げてもらいました。

収納場所が少ないと感じる場所はどこですか?(複数回答可)

収納不足だと思う場所1位はキッチン

キッチン…146票(44.9%)
玄関…140票(43.1%)
クローゼット・押し入れ…138票(42.5%)
リビング…129票(39.7%)
洗面所…96票(29.5%)
寝室…92票(28.3%)
子ども部屋…82票(25.2%)
トイレ…67票(20.6%)
パントリー…53票(16.3%)
庭・ベランダ…49票(15.1%)
その他…4票(1.2%)
特にない…22票(6.8%)


特に収納不足を感じている場所は、キッチン、玄関、クローゼット・押し入れ、リビング。どれも4~5割の人たちが「収納が足りない」と感じているようです。特にキッチンや玄関は、置きたいものが多い割には狭いつくりであることが多いため、不満も大きいようです。では、収納場所に困った時は、実際にどう対処しているのでしょう?

収納に困ったとき(困りそうなとき)、どうすることが多いですか?

収納に困った時は、半数が処分

処分する…180票(50.2%)
なんとか収納する(詰め込む・圧縮する)…86票(26.5%)
新しいものを買わないようにする…49票(15.1%)
収納の記事を読む…12票(3.7%)
収納サービスを利用する(トランクルームなど)…1票(0.3%)
その他…4票(1.2%)


最も多かったのは「処分する(売る・捨てる)」で約半数。どんなにがんばってもスペースには限りがあるため、やはり断捨離が一番の解決法なようです。とはいえ、「まだまだ使える」「もったいない!」精神が邪魔して、なかなか断捨離に踏み切れないという人も。そんな断捨離が苦手な人のために、断捨離する際のコツとして寄せられたコメントをご紹介します。

・「ときめかないものを少しの間捨てる用に片付けておき、日を置いてから最終的にチェックをして捨てる」
・「数年使わなかったものは今後も使わないと、潔く処分する」
・「子どもの作品などどうしてもとっておきたいもの以外は写真にとって保存し、実物は処分」
・「買ってから捨てるではなく、捨ててから買うようにする」

など、断捨離の実践的な方法のほか、
・「どうしても捨てがたいものは、おさがりとして使ってもらったり、売ったりして他の人に使ってもらえると気持ちもスッキリします」
・「入らないものは入らないので、『思い切って手放すことができる』と前向きに考えます」
・「捨てたいタイミングでたくさん捨てる。取っておきたくなるタイミングでは断捨離的なことはしない」

など、断捨離をスムーズに進めるためのマインドを挙げる人も多く見られました。

また最近は、単に捨てるよりも、フリマアプリやリサイクルショップなどで売る人も多いよう。確かに、誰かに使ってもらえることで「もったいない」という後ろめたさがなくなるため、潔く処分できそうですよね。そしてなにより、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるのも嬉しい限りです。

探せば意外とある!収納スペースの作り出し方


断捨離してもまだまだ収納が足りない!そんなピンチにはどう乗り切っているのでしょう?収納に困った時のアイデアを聞いてみました。



・「100均で圧縮袋を買いなんでも圧縮して収納する!」
・「とにかく頭を使って、スペースを生み出す。皿なら、棚を用意して二段で置けるようにしたり、配置や重ね方を工夫します」
・「ハンガーに輪っかを付けて連結させている」
・「空いているスーツケースに季節の小物やその時しか使わないもの(スノーウェアなど)をしまっておくと収納ケース代わりになって良い」
・「三次元と言うか、空いている空間の収納の利用の仕方を考えると、結構まだ入ります」
・「大変だが1回全部出して詰め直すと、不要な物も出てくるので新たなスペースができる」
・「洋服のたたみ方を工夫したら、たくさん入りました」
・「入りきらない物は見せて収納する形をとる」


入れ方を工夫したり、空きスペースを見つけて収納スペースとして活用したりなど、様々なアイデアが寄せられました。空間を隙間なく埋めていく収納は、言わばパズルのようなもの。上手に組み合わせると、思った以上に収納力がアップするので、パズル感覚で収納を考えてみるのも楽しいかもしれません。

おもちゃも服もスッキリ片付く!おすすめ収納ツール

洋服やおもちゃ、学校関連の書類など、子どもがいると何かとモノが増えていくもの。そんな子育て世帯の収納の悩みを解決してくれる、おすすめ収納ツールを教えてもらいました。



・「タテにどんどんつなげていけるハンガーは、便利で場所も取らないのでオススメです!」
・「100円ショップで購入した不織布の衣類収納ボックス。通気性がよいので、押し入れにしまっておいてもカビになりにくく重宝しています」
・「圧縮袋。服も布団も圧縮して収納」
・「Candoの積み重ねられる収納ボックスと、ダイソーの折り畳める収納ボックス」
・「ニトリのNインボックス。丈夫なので重たいものを入れやすい」
・「無印良品の収納ケース。透明で中に何が入っているか分かり易い。サイズが豊富なのでスペースに合わせて購入すると、綺麗に収納できる」
・「3Coinsの取手付きケースは、高いところの収納が格段に使いやすくなる」
・「カラーボックス 移動や処分するのが簡単」
・「段ボールでつくる。意外と自分のサイズに合わせやすく、いらなくなったら捨てられるのがいい」
・「工具入れ。子どもの文房具類を入れるのに使える」
・「業務用の書類箱に見せたくないものは詰めて棚に並べる」
・「無印の壁につける家具。狭くても楽しめる」
・「ニトリの冷蔵庫横にマグネットで取り付けられる収納。ラップやキッチンペーパー、スプレーや鍋つかみなどが片付けられてスッキリ使いやすい」
・「大きめのバケツとか、とりあえずしまっておくときに便利。タブトラッグスのバケツは見ためもかわいくて、複数使ってます」



100均をはじめリーズナブルな収納に人気が集まりました。確かに、子どもの成長につれて収納するモノ自体も変化していくため、あまり高価な収納には手を出したくないですよね。また、組み合わせ次第で自在に変形するボックス類を活用している人も多く見られました。



収納は最初が肝心!引っ越しでチェックすべきこと

新生活が始まる春は、引っ越しシーズンでもあります。そこで最後に、これから引っ越しする人へ向けて、引っ越し経験者からアドバイスをもらいました。今後、家を建てる予定の人にとっても、役立つエピソードばかりなので、ぜひ参考にしてみて。

・「SNSで事前に収納術をチェックすることをオススメします!」
・「デッドスペースを作らないように工夫してほしいです」
・「どんな収納があるのか、数や広さを確認して、新居に持って行きたい物の量としっかり比べて、よく考えて決めた方がいいと思います!」
・「引っ越しを機に断捨離はおすすめです。荷物も少なくて安くなります(笑)」


収納は最初が肝心。とりあえず詰め込むのではなく、前もって収納スペースを確認し、不要なモノを処分し、どこに何をどう収納するかをイメージしてから取りかかることが大切なようです。

また、これから家を建てる人へのアドバイスもたくさんもらいました。
・「うちは主人が主導権を握っていたのでヘンテコな間取りになった。普段、家の事をしない人に任せるとろくな事はない。主婦導線で選んだ方がよい」
・「お子さんがいる方、予定のある方は玄関の収納は多めがおすすめ。ベビーカー、おもちゃ、家族の上着など外で使うものも多くなります」
・「子どもたちが大きくなればなるほど収納スペースが必要になるので、最初は多いくらいでちょうどいい」
・「キッチンには、収納をたくさん作った方がいいです。上の棚は、届かないとほぼ見ない、いらないもの置き場になります。手が無理なく届く場所にたくさん収納があると便利です」
・「リビングって一番長くいる場所で、一番リラックスしていたい場所。なので、リビングの収納は充実させたほうがいい」
・「畳まずしまえる様、服の収納はかけるタイプがおすすめ」
・「洗面所収納は必須!タオルやパジャマ、下着が壁一面に入れられる収納があったら良かったです。我が家は建売なので叶わず…」
・「玄関、トイレなどそれぞれの場所にそこで使うものを収納できれば、在庫の把握もできて便利です」
・「収納の大きさも大切ですが、収納の使いやすさがとても大事だと思います。動線上にあるかや、ものを取りやすいかなどを見たほうが良いと思います」
・「見せない収納場所はあったほうが便利!!」


予算にも限りがあるので、全ての希望を満たすことは叶わないかもしれません。それに、どんなモノが多いかはそれぞれの家庭によっても違うもの。料理が好きだったり、ファッションが好きだったり、その人の趣味関心によっても必要な収納スペースというのは違ってくるので、自分のライフスタイルに合った収納を見つけられるのが一番ですよね。引っ越しする人もしない人も、この機会に収納を見直して、スッキリした部屋と気持ちで新学期を迎えてみませんか?




文=酒詰明子

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