どんよりした雨模様…ふたつの高気圧の押し合いで起こる「梅雨」/もっとすごすぎる天気の図鑑(4)

#くらし 
梅雨前線に伴って、東西に帯状の雲がのびている

『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』 4回【全5回】


防災・減災のために、災害をもたらす雲のしくみの研究を続け、映画『天気の子』の気象監修をした雲研究者の荒木健太郎さん。そんな荒木さんが、面白くてためになる「天気にまつわる知識」を、図解やイラスト、写真をふんだんにつかって詳しく紹介してくれます。

雲・空・天気・気象についての様々なこと、知れば誰かに話したくなるトリビアが満載の記事をお届けします! 空を見上げるのが、もっと楽しくなるはずです。

※本記事は荒木健太郎著の書籍『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』から一部抜粋・編集しました。

梅雨はふたつの高気圧の押し合いで起こる

梅雨はどんよりした空が続きます。なぜ日本に梅雨があるのでしょうか?

梅雨は、春から夏に季節が進むなかで、雨やくもりが多くなる季節現象です。梅雨をもたらすのが梅雨前線。これは日本から中国付近に現れる停滞前線で、冷たく湿ったオホーツク海高気圧と、暖かく湿った太平洋高気圧の間に生まれます。通常は5月上旬に沖縄が梅雨入りし、夏にかけて太平洋高気圧の勢力が増して前線が北上、7月下旬に東北北部で梅雨明けとなります。

梅雨は大雨の時期でもあり、とくに梅雨末期は西日本を中心に線状降水帯による集中豪雨が起こりやすいです。気象庁が梅雨入り・明けを発表するとメディアは大きく報道しますが、これはあくまで速報で、9月はじめにその夏をふりかえって検証・確定した梅雨入り・明けが発表されます(全然報道されませんが)。そのため、梅雨入り・明けの日が何週間もずれるのはよくあること。夏休み明けに答え合わせをしてみましょう!

梅雨前線のしくみ

梅雨前線のしくみ


梅雨前線に伴って、東西に帯状の雲がのびている。春夏秋冬の変わり目に、梅雨・秋雨・さざんか梅雨・菜種梅雨という4つの雨季がある。北海道には梅雨入り・明けの発表はされていないものの、蝦夷梅雨という雨季がある。

梅雨前線に伴って、東西に帯状の雲がのびている


線状降水帯が発生したら「顕著な大雨に関する情報」が発表される。場所はレーダーの情報で確認!

線状降水帯が発生したら「顕著な大雨に関する情報」が発表される


豆知識

梅雨の花といえば紫陽花。土壌の成分などで色が変わる、まわりになじみやすい性格の花です。気象庁は桜と同様に紫陽花の開花も観測しています。紫陽花の外から見えるのは装飾花で、本当の花はその奥にある真花なのです。

紫陽花をのぞいてみよう!


著=荒木健太郎/『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』(KADOKAWA)

この記事に共感したら

おすすめ読みもの(PR)