徹底検証!天気にまつわる古くからの言い伝え/もっとすごすぎる天気の図鑑(5)

防災・減災のために、災害をもたらす雲のしくみの研究を続け、映画『天気の子』の気象監修をした雲研究者の荒木健太郎さん。そんな荒木さんが、面白くてためになる「天気にまつわる知識」を、図解やイラスト、写真をふんだんにつかって詳しく紹介してくれます。
雲・空・天気・気象についての様々なこと、知れば誰かに話したくなるトリビアが満載の記事をお届けします! 空を見上げるのが、もっと楽しくなるはずです。
※本記事は荒木健太郎著の書籍『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』から一部抜粋・編集しました。
徹底検証!天気にまつわる言い伝え
天を予想する、古くからの言い伝えは多くあります。ゲタを飛ばして表裏で判断する天気占いもそのひとつですが、科学的根拠はありません。
自然現象や生物の行動から天気の変化を予想することは観天望気と呼ばれ、なかには怪しげなものもあったので、その根拠と信頼性(5段階評価)を徹底的に検証してみました。
その結果、雲や空に関する観天望気は信頼できるものが多いということがわかりました。これは、雲の姿や状態、動きなどが上空の大気の状態や風の流れを反映しているため、天気の変化と結びつきやすいことが理由だと考えられます。一方で、生物の行動に関する観天望気には信頼できるものがありませんでした。そもそも科学的根拠の不十分なものが多いことに加え、原因と結果が逆だったり、論理的に飛躍した考え方になっていたりしたのです。
現代では天気予報などの気象情報を誰でも使えます。うまく組み合わせて、空を楽しみましょう。
太陽や月のまわりに光の輪がかかると雨
正確には光の輪(ハロ)が出てから雲が厚くなったら、西から天気が下り坂で雨。

山が笠をかぶると雨
富士山の笠雲が有名で、日本海に低気圧があるときに発生しやすいため、雨の前ぶれになる。

暗い雲の底に乳房雲が広がると大雨
積乱雲による天気の急変を察知するために重要な観天望気。

豆知識
生活に密着した天気の言い伝えには「髪にくしが通りにくいときは雨」「ごはん粒がお茶碗からきれいに取れると雨」「炭に火がつきやすいと晴れ」などもあります。これらは湿度の影響といわれますが、天気に直接は結びつきません。
著=荒木健太郎/『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』(KADOKAWA)
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