気づいたら不要なものの山!? 新しくものを持つときのススメ『家電編』

#くらし   
子どもたちの曽祖母(マキさんの祖母、90歳)が民謡の練習のために使っていたラジカセ。巻き戻しボタンが外れているけれど、ぎゅーっと押せば巻き戻せるアナログなところも子どもにとっては「おもしろい!」のだとか。

暮らしの効率化を提唱するシンプルライフ研究家・マキさんに、ものを持つときのルールを伺いました。

使い倒す家電と処分する家電。その明確な線引きとは?

私がものを持つときに決めているルールは、「持つからにはそれをフル活用できるかどうか」。たとえば天然素材のかごや木の家具など時間の経過とともに味が出てくるものは、ときどきお手入れをしながら風合いや色の変化を楽しみます。一方、家電やオーディオ、スマホなどのデジタル機器は利便性を追求してつねに進化しているものだと思うので、しかるべきタイミングで最新のものに買い替えながら時代の恩恵にあずかりたいと思っています。なので家電やデジタル機器は複数持たず、新しいものに買い替えたら古いものはすべて手放しています。

昔は音楽を聞く場合、CDを買ったり借りたりしてCDプレーヤーで聞いていました。でも今はなんでも配信サービスから自分のデバイスに取り込めます。わが家では使用頻度もめっきり減ったためCDプレーヤーとCDは適宜必要としている方へ行き届くよう処分しました。一方でDVDに関しては、子どもが好きなアニメ作品を配信系サービスで見ることができないため、車での長時間移動の際に見られるようにと、数本とってあります。

「もう家にビデオデッキがないけれど、捨てられないビデオテープはたくさんある」など、再生する機械がないのにテープやCDやDVDをたくさん持っている人って意外に多いのではないでしょうか? 手放せない人にとってそれらはただの四角い物体ではなく「思い出そのもの」なんですよね。そのあたりの思い入れの差は、世代ごとの時代背景や価値観の差でもあるのだと思います。

そういえばうちの上の娘、最近曾祖母から小さなラジカセをもらって大興奮。娘世代にしてみればラジカセは「新しい機械」なのですね。ラジカセにカセットテープを入れてボタンを押すとテープに自分の声が録音できることを知った娘は大喜び。「カセットテープがほしい。どこに行けば買えるの?」と質問され、つい私は「100円ショップに行けば売ってるんじゃない?」と答えたのですが、実際には近所の100円ショップチェーンで聞いたところ今はもうカセットテープの取り扱いはないのだそうです。仕方なく娘は曽祖母のラジカセに元々入っていたカセットテープを使って録音をしてみたり、ラジオを聞いてみたり「レアなおもちゃ」としてラジカセを活用しています。

娘のような感じでラジカセで夢中になってラジオを聞いているとか、レコードの音が好きでレコードプレーヤーを使って音楽を聞いているとか、古い機械だけれどずっと使ってきたから今も愛着を持って使い続けているのであれば、それはフル活用できていて、ものにとっても幸せなことだろうと思うのです。一方で、一応とってはあるけれど何十年も使っていないとか、壊れているけれど放ってあるとか、なんとなく処分のタイミングがわからないからそのままにしているのであれば、いっそのことタイミングを決めて整理してみてもいいのかも。時代とともに進化していく家電やデジタル機器こそ、まめな見直しが必要だと思うのです。

シンプルライフ研究家 マキ

シンプルライフ研究家-マキさん

不要なものは持たない「シンプルライフ」を通して、心に余白をつくる提案をする。雑誌やテレビなどで発信や講演活動も行なう。著書は『なくす家事』(小社刊)はじめ13冊。夫と中学生、小学生の女の子の4人家族。オンラインサロン「シンプルライフ研究会」主宰。

撮影/林 ひろし 編集協力/宇野津暢子 デザイン/河村かおり(yd)

文=レタスクラブ編集部

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