このままだと受験が賭けに!? 小6息子の成績が一向に安定しません【小川先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て   
小6息子の成績が一向に安定しません

「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」子育ての悩みは尽きません。でもそのお悩みも、教育のプロの目を通すと、お子さんの個性や魅力を再発見するきっかけになるかも!?
教育家の小川大介先生が、子育てに関する悩みに対してアドバイス。回答文最後の「大丈夫!フレーズ」が、頑張っているあなたの心をスーッとラクにしてくれますよ。連載第110回のお悩みはこちら。

【お悩み】

受験生の小6の息子がいます。いよいよ受験本番に近づいている中、未だに成績が安定しません。特に著しいのが国語で、もともと苦手だったのが、次第に成績が上がり始め、最近は割と平均点は取れるようになっていました。ところが、先日のテストでまたガクンと急降下。あまりの落ち方だったので、「最近調子良かったのに、何でこんなに下がっちゃったんだろう。おかしくない?」と聞いてみたところ、本人曰く「問題がつまらなくて興味ないから、全然頭に入らなくてわからなかった」とのこと。文章の内容によって点数の変動が激し過ぎ、国語のテストはまさにギャンブル状態です。

このままだと、もし受験当日に興味のない文章が出てしまったら、即アウトになってしまいそうで心配です。安定して点が取れるようになるには、どうしたらいいでしょう。(Aさん・39歳)

【小川先生の回答】

結果に至るまでの意識や行動を確認する


まず、成績が落ちたとき、親子でとてもいい会話をされていますね。お母さんは何があったのかを聞き、息子さんもそのときの自分をきちんと説明しています。何があったのか、それをどう判断したのか、その判断の結果どんな行動をとったのかを振り返っていますよね。このように、その時に何が起こっていたのかを明確にするのは、実はとても大事なことです。なぜなら、結果というのは必ず意識と行動が伴うものだからです。まず意識があり、その意識に基づいた行動があって、それが結果に繋がるのです。

ところが多くの人は、結果をそのまま能力だと解釈してしまっています。結果が悪いのは能力が足りないせいとか、不注意だったなどと安易に決めつけ、間違った対応をしているケースもよく見られます。意識と行動ありきの結果であって、意識や行動を変えずに結果だけをどうにかしようなんて、所詮無理な話。結果を変えるには、本人に何が起こっているかを捉えることが不可欠なのです。

「好き嫌い」と「点が取れる取れない」は無関係


息子さんの場合は、「気分が乗らなかったから、そこに行動しようと思わなかった」ということなので、気分が乗らないなりに、テストで答えを書くためにはどうしたらいいかを研究すればいいわけです。そもそも勉強やテストというのは、「別に興味はないけど点は取れる」という状態が必要なもの。大人はすぐ、いい点が取れるとその教科が好きなんだと勝手に決めつけますが、実際に高得点を取っている子たちの中には、「別に好きなわけじゃないけど、点数は取れる」というタイプの子も多いのです。そして、テストを受ける必要があるなら、好き嫌い関係なくできるほうがいいのです。

好き嫌いは、探究的な学びを深めるには大事ですが、ペーパーで点数を取るのに必要なのは技術。「好き嫌い」と「できるできない」は関係ありません。実際、「好きで点が取れる」「好きじゃないけど点は取れる」「好きなのに点は取れない」「好きじゃないから点が取れない」という4種類に分けられますよね。このうち一番かわいそうなのは「好きなのに点は取れない」タイプ。勉強の仕方に大きな問題を抱えている可能性が高いので、早急に助けてあげる必要があります。息子さんの場合は「好きじゃないからできない」ということなので、好きじゃないままでいいからできるようになろうという技術を教えてあげればいいだけです。

事前の予測をしておき、気分で動くのを防ぐ


具体的な親の助け方としては、事前の予測を手伝うこと。息子さんのように点数の変動が激しい子というのは、感覚で動くタイプに多く、考えなしに動いて、後から理屈を帳尻合わせする傾向にあります。問題を想定していないため、当たり外れも多く出てしまうのです。そのため、感覚で動く子の場合、前もって予測しておくという技術を身につけておくことが大切。「今度のテストは何が出そうかな?」と予測を聞いてみて、本人が想定していないようならば、テキストを開きながら「これは大丈夫だけど、これは不安」など、一緒にひとつひとつ確認していってあげましょう。そうやって心の準備を整えてから望ませてあげるだけでも、気分だけで動くことが減るため、随分と変わってきますよ。

小川先生からの「大丈夫!」フレーズ
『正しい親子の会話ができているから大丈夫』
結果をそのまま本人の能力と結びつけずに、何があったのかを確認して、本人も自分の状況をちゃんと説明してくれています。状況は正しく理解できているから、あとはそれに対する作戦会議をすればいいだけ。気分や感覚に左右されやすいタイプは、事前に予測を立てるだけでも意識や行動が変わります。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。最新刊は『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)。

小川大介の見守る子育て研究所YouTubeチャンネル公式LINEアカウントでも情報発信中。

文=酒詰明子

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