これさえ押さえればOK!月齢フォトのポイント
月齢フォトの目的のひとつが「赤ちゃんの成長を比較する」ということ。そのため、月齢フォトの撮影において最も大切なポイントは、写真を見比べたときに成長がすぐ分かるように撮影することになります。そこで、成長を比較できる写真を撮るためにどう撮影すればよいのか、押さえておきたいポイントについて解説します。
月齢が分かる数字を入れる
月齢フォトの撮影で最も大切なのが、月齢の分かる数字を入れること。例えば、生後1カ月の月齢フォトなら「1」など、数字を入れておくことで、赤ちゃんが何カ月のときに撮影した写真なのかはっきりと分かります。月齢シートが定番のアイテムですが、もっと手軽に撮影したい方は加工アプリを使って撮影後に数字を入れるというやり方もありますよ。

子供の成長が分かるアイテムを入れる
成長の著しい12カ月を記録する撮影なので、子どもがどれくらい大きくなったか比較できるようなアイテムを合わせるのもテクニックのひとつです。例えば、同じ服を着せて撮影し続けると、新生児期にはぶかぶかだったロンパースもぴったりサイズになり、成長を実感できますね。ほかにも、お気に入りのぬいぐるみと一緒に撮影してもOK。12カ月を通して「同じ」アイテムを使うことがポイントです。
背景・構図を変えないこと
月齢フォトを撮影するときには、毎月「同じ」背景・構図で撮影するのも重要です。なぜなら、同じ背景・構図で撮影することで12カ月を通しての赤ちゃんの成長の変化がわかりやすいから。月齢ごとに背景・構図を変えてしまうと、成長の比較が難しくなってしまいます。毎月負担を少なく撮影するためには、シンプルな構図で撮影することがおすすめです。また、できることなら背景もシンプルに整えておくと、より赤ちゃんのかわいさを引き立てることができますよ。
手作りアイテムと一緒に
粘土などで作るフェイクケーキ「クレイケーキ」やリボンで作る花形モチーフの中心に月齢をあしらった「月齢ロゼット」など、ママの手作りアイテムを添えるとオリジナリティアップ。クレイケーキは、一度作ったら1歳以降の誕生日でも毎年活用できるので、あると便利ですよ。華やかな自作アイテムは、赤ちゃんに添えるだけで一気におしゃれな月齢フォトになるのが嬉しいポイント。作り方を紹介しているサイトも多いのでチェックしてみてくださいね。不器用だから……という方は、ハンドメイドサイトやInstagramなどで販売されているアイテムもあるので、購入するのも良いでしょう。
家にあるおむつを活用!
おむつを使って文字や数字を作り、赤ちゃんと一緒に撮影するおむつアート。おむつで数字を作り、その隣で赤ちゃんを寝かせたり、赤ちゃんを数字に見立て、「カ月」の部分をおむつで作ったりします。身近な「おむつ」を撮影アイテムにすることで、手軽に月齢フォトの撮影ができますよ。改めて小物を購入しなくても良いので、お金をかけずに凝った写真が残せます。
季節のイベントに合わせたモチーフを用意
10月はハロウィン、12月はクリスマスなど、季節のイベントに合わせたモチーフと一緒に撮影すると、毎月違った雰囲気の月齢フォトが楽しめます。例えば、クリスマスにはクリスマスツリーやリースと一緒に撮影してみましょう。100均で季節ごとに販売されているイベントモチーフのガーランド(花や旗などのオーナメントを紐でつないだ壁の装飾用アイテム)を使うと手軽ですね。桜の時期には、桜をモチーフにするなど、季節の花をモチーフにした月齢フォトも素敵な仕上がりになります。
ただし、季節によって小物を変えるときに気をつけておきたいことがあります。できる限り赤ちゃんの配置や構図は変えないように撮影しましょう。アイテムが変わることで、雰囲気もガラリと変わり統一感が出しにくくなります。赤ちゃんの配置や構図を固定することで、雰囲気が変わっても成長の比較はしやすいはずです。季節ごとにモチーフを変えて撮った月齢フォトは、次の年のカレンダーにして楽しむこともできます。
うまく撮影するためのコツ
泣いてしまったり、動き回ったり、赤ちゃんの撮影はなかなか難易度が高め。しかし、なるべくベストショットを狙いたいところ。少し気を付けるだけで、ぐっとクオリティが高くなるちょっとした撮影テクニックや、子どもの撮影向きのスマートフォンアプリをご紹介します。
赤ちゃんの真上から撮影
撮影するときは、寝かせた赤ちゃんの真上でカメラを構えましょう。全身が撮影しやすく、赤ちゃんの周りに置いた小物も画角内にきれいに収まります。難しいと感じる場合は、高さのある椅子や踏み台の上から撮影すると撮りやすくなりますよ。
さらに、立ち位置で試してほしいのが、赤ちゃんの頭の上のあたりに立って撮影すること。頭の方でカメラを構えると赤ちゃんの視線が自然に上の方にいき、赤ちゃんのかわいさをより引き出して撮影できます。
撮影時は必ず「連写」で
月齢フォトに限らず、赤ちゃんや子どもの撮影では連写機能を駆使して撮影することが大切です。動きの予想できない赤ちゃんの撮影でも、ベストショットが撮れる確率がぐっと上がります。赤ちゃんの動きをみながらシャッターを切るよりも、何度か連写で撮影したあとに、ベストショットを探した方が効率的です。
午前中の柔らかい光の中で撮影する
撮影する時間帯にも配慮してみましょう。良いのは午前中からお昼にかけての時間帯です。この時間帯には柔らかい日差しが部屋に差し込むので、ふんわりと優しい雰囲気の写真が撮れます。
さらに、この時間帯は比較的に、赤ちゃんの機嫌も安定していることが多いので、ママの負担も軽いですよ。ただし、直射日光が当たってしまうと赤ちゃんへ負担がかかるのはもちろん、光が強くて撮影しにくいので、レースカーテンは閉めた方が良いでしょう。
専用アイテムで簡単におしゃれフォトを撮影!
小物やアイデアにこだわって撮影を楽しむというのも月齢フォトの醍醐味です。一度購入すれば毎月使いまわせる専用アイテムを解説していきます。
月齢フォトシート・シーツ
シンプルゆえアレンジ自在!『ベビーフォトシーツ』

月齢を表す数字がデザインされており、赤ちゃんの下に敷いて撮影する月齢フォトシーツ。こちらはシンプルなデザインなので、どんな小物と合わせてもおしゃれにきまります。例えば、該当する月齢の数字部分にフォトフレームを置いてみましょう。ほかにも、アルファベットのオブジェや生花のように美しく作られた造花・アーティフィシャルフラワーなどを周りに置いてみてもOK。シンプルなので、フォトシーツをベースに毎月少しずつ一緒に撮影する小物を変えてみても楽しいですよ。その時に赤ちゃんがハマっているおもちゃを一緒に撮ると、思い出深い月齢フォトが撮れますね。
これだけで絵になる『寝相アート レターシーツ』

「できる限り少しの物で撮影したい」という方におすすめ。シーツの上に赤ちゃんを寝かせるだけで簡単に撮影できるのが嬉しいポイントです。月齢の低い赤ちゃんはおくるみのように包み込んで撮影してもかわいい写真が撮れますよ。
数字シールで簡単に貼り替え可能!『バースデータペストリー』

タペストリータイプの月齢フォトシート。寝ている赤ちゃんの上にかけてあげたり、赤ちゃんの隣に敷いたりして撮影できます。タペストリーの数字の部分がシールになっているので、毎月シールを貼り替えることで1歳まで繰り返し使えます。
毎日・毎月・毎年使える『木製マンスリーカード』

数字と文字、計16点のアイテムがセットになっている木製マンスリーカードセット。文字(days、month、year)があるので、毎日・毎月・毎年使えます。シーツや白い布の上などに赤ちゃんを寝かせたら、その周りにマンスリーカードを配置するだけで簡単におしゃれな月齢フォトが撮影できます。
遊ばせてかわいい『ウッドブロック【Promise Babe】』

数字と文字の6つのブロックを組み合わせて使います。月齢の低いうちは赤ちゃんを寝かせてそばに添えて、赤ちゃんがある程度大きくなったら月齢ブロックで遊んでいるところを撮影してもかわいらしいです。妊娠中から使えるので、マタニティからの写真に統一感を出したい方にもおすすめです。
シンプルで使いやすい『マンスリーカード』

シンプルなデザインが好みの方には、こちらの月齢カードがおすすめ。そのまま使うのはもちろん、100均のフォトフレームや額縁に入れて使うとぐっとおしゃれさがアップします。毎月使える月齢カードに加え、100日とハーフバースデーや1歳バースデーにも使えるカードも付属。
妊娠中から使える『全34種類マンスリーカード』

1〜12カ月の月齢カードに加え、「はじめて歯が生えた日」や「はじめてのクリスマス」など、全部で34種類のカードがセットになっています。妊娠中から1歳の誕生日まで長い期間使える月齢カードです。100日とハーフバースデーでは足型スタンプ用台紙もセットになっているので、記念日には足形を取って月齢フォトと一緒に撮影しても◎。
ちなみに、無料でダウンロードして使える月齢カードも簡単におしゃれフォトが撮れるアイテムです。「月齢フォト無料テンプレート」と検索してみると、さまざまなデザインの画像素材がヒットするので、好みのデザインをプリントアウトして使ってみるのもいいかもしれません。
好きなように文字を組める『レターボード』

ナチュラルなデザインのウッドボードも、月齢フォトの撮影にぴったり。好きなメッセージや赤ちゃんの名前を自由に入れられるので、アイデア次第で使い道は無限大。また、撮影小物としてだけでなく、日々のちょっとした連絡事項などもおしゃれに残すことができます。
月齢フォトにぴったりのかわいいベビーウェア
いろいろな行事で着られる!『袴ロンパース』

袴風ロンパースは、100日記念や初節句、お正月など、いろいろなシーンで着せられるので1枚持っておくと便利です。同じサイズをできる限り長く着るために、大きめのサイズを購入しておきましょう。月齢の低い赤ちゃんが少し大きめの袴ロンパースを着ている姿もとてもかわいらしいですよ。
カラーバリエーション豊富でキュート『チュチュスカート』

普段あまり着せる機会の少ないチュチュスカートも、月齢フォトではぜひ着せてみましょう。チュチュスカートのみでも、ほかの服と合わせてもキュート。この商品はウエスト部分にアジャスターが付いておりサイズ調整できるので、長く着用できます。カラーバリエーションも豊富なので、好きなカラーのスカートを選んでみてください。
100均アイテムで簡単デコレーション
100均で購入できるアイテムを使えばお手軽&簡単にデコレーションできます。例えば、アルファベットのオブジェやアーティフィシャルフラワーは、単体でもほかのアイテムと組み合わせてもおしゃれにきまります。身近な場所で購入できることや、購入前に現物を見られるため失敗が少ないのも嬉しいですよね。
おすすめの子ども撮影向きカメラ・編集アプリをご紹介
月齢フォトをはじめ、赤ちゃんや子どもの撮影向きのカメラアプリや写真編集アプリをご紹介します。ここで紹介する編集アプリを使えば簡単に月齢フォトが残せるので、手軽に撮影したい方はぜひ活用してみてくださいね。
シンプルカメラ高画質
「赤ちゃんが寝ているときに撮影したい」と考える方は撮影時にシャッター音の鳴らないカメラアプリを使ってみましょう。無音で撮影できるので、大きな音にびっくりしてしまう赤ちゃんの撮影でも安心して使えます。(iPhone、Androidともに対応)
Fontgenic
自分で描いたイラストや文字をスタンプにして撮影できるアプリです。まず、写真に入れたいイラストや文字を白い紙に描きます。アプリで読み込むと手書きしたイラストや文字をスタンプのように合成できるようになるので、被写体の赤ちゃんに合わせて位置やサイズ感を調節して撮影するだけ。「手軽に月齢フォトを撮りたいけど、オリジナリティがほしい」という方にお試しいただきたいアプリです。(iPhone、Androidともに対応)
Babey Story(ベイビーストーリー:マタニティーフォト)
撮影した写真にスタンプ機能を使って加工する編集アプリです。豊富な種類のスタンプの中から、好きなデザインのスタンプをお好みの場所に挿入できます。いくつかのスタンプを組み合わせることもできるので、アイデア次第でさまざまなパターンが楽しめますよ。使い方も簡単なので、手間をかけたくない方でも手軽に月齢フォトの撮影が楽しめるでしょう。(iPhoneのみ対応)
Famm
すでにできあがっているフレームに合わせて撮影するだけで簡単に月齢フォトが撮れます。あらかじめ名前と誕生日を登録しておけば、自動で名前や月齢が入力され、加工の手間が省ける点も忙しいママに推したいポイント。また、頭、腰、膝、かかとの4点をカメラで指定するだけで、寝ている状態でも身長を測定できる身長測定カメラ機能もあるため、月齢ごとに撮影すると成長の記録も残せますよ。(iPhone、Androidともに対応)
赤ちゃん写真-PikaBoo
スタンプ機能を使って撮影した写真を加工できる画像編集アプリです。月齢フォト向けスタンプだけでなく、「寝返り成功」「初めての〇〇」など、成長を表すようなスタンプもあるので、子育て中のさまざまなシーンでも活用できます。(iPhoneのみ対応)
ちょっとした小物を上手に活用することで、どなたでも手軽に月齢フォトの撮影が楽しめます。「成長の記録」と聞くと、毎月同じ日、時間に撮影しないといけないと考えてしまう方もいるかもしれません。けれど、必ずしも同じ日時で撮影しないといけないという決まりはないのです。ママの無理のないタイミングで、赤ちゃんの機嫌の良い時間帯や、室内に自然光が入りやすい晴れの日を狙って撮影すると良いでしょう。
月齢フォトは子どもの成長の記録としてだけでなく、ママが子育てを頑張った証にもなります。数年後に月齢フォトを見返すと「あのときはこうだったな」と暖かく、懐かしい気持ちになれるでしょう。ぜひ、お好みの月齢フォトアイテムを使って、おしゃれでかわいい成長の記録を残してくださいね。
文=神谷保奈美