箸とスプーンの一気使い、指でツンツン、4歳娘の食べ遊びが止まりません【小川先生の子育てよろず相談室】

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箸とスプーンの一気使い、指でツンツン、4歳娘の食べ遊びが止まりません【小川先生の子育てよろず相談室】

「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」子育ての悩みは尽きません。でもそのお悩みも、教育のプロの目を通すと、お子さんの個性や魅力を再発見するきっかけになるかも!?
教育家の小川大介先生が、子育てに関する悩みに対してアドバイス。回答文最後の「大丈夫!フレーズ」が、頑張っているあなたの心をスーッとラクにしてくれますよ。連載第113 回のお悩みはこちら。

【お悩み】

4歳の娘の食べ遊びに困っています。例えば、食べ物を指でツンツンしたり、汁物の具がうまくつかめないと、スプーンとお箸を両手で一気使いしたり、お皿から落ちたものを拾わなかったりといろいろです。普段は割とものわかりのいい子なのですが、こと食べ遊びに関しては、毎日同じことを注意しても直りません。本人はいたずらをしている感じではなく、集中して黙ってやっていて、「なんか静かだな」と思って見ると、ツンツン遊んでいる感じです。毎日怒ってもやめないので、どうしてやってしまうのか疑問です。何歳くらいからちゃんとできるようになるのか、それまではどう見守っていけばいいのかアドバイスお願いします。(Kさん・33歳)

【小川先生の回答】

遊んでいるのではなく、学んでいる


お母さんから見ると、ただ食べ物で遊んでいるだけに思えるかもしれませんが、娘さんには本人なりの理由があっての行為のような気がします。おそらくとても探求心の強い子で、決められたことをさせられるよりも、ひとまず試してみてからわかりたいと思うタイプ。食べ物をツンツンするのは何かを調べているのかもしれないし、お箸とスプーンの一気使いも、具をうまくすくう方法を本人なりに考えて試しているように思えます。黙々と真剣に取り組んでいるその研究途中で叱られてしまい、未完了なままの疑問が残されているため、次もまた同じことを繰り返してしまうのです。

ですから、気になったことは一回本人の好きにさせてあげたほうがいいでしょう。お母さんとしてはマナーが気になるのでしょうが、それも本人が思う存分試した後に話してあげたほうが、入りやすいはずです。公共の場というわけでもないですし、家で一度好きにさせてみてあげることで、毎回同じことを繰り返さなくなるなら、そのほうがいいと思いますよ。

本人のペースに合わせて一個ずつ話を進めていく


叱る代わりの声かけとしては、例えば「どんな作戦考えてるの?」「新しいワザですか?」などでしょうか。大切なのは、あくまで本人に思いついたことを説明させてあげる権利を渡すこと。本人が気づいていること、考えていることについて聞く耳を持つことです。

「こうやったらうまくすくえるんじゃない?」というアドバイスもいいと思います。ただ気をつけて欲しいのは、教える際に親が自分のペースでパパっと説明してしまわないこと。なぜなら、娘さんはとても探求心が強いため、何かに集中すると他のことに意識が向きにくいからです。お皿からこぼれたものを拾わないというのも、そもそも気づいていなかったり、見えていたとしても意識が別のところに向いていた可能性が高いです。そういった子の場合、集中していると聞こえなかったりもするため、一回一回止めては、本人に話が入っているかどうか表情を見て確認する必要があります。

また、探求タイプの子は、何か言われたら、まずそれを見て「あ、これね」と認識してから理解をします。ひとまず全てを聞くだけ聞いてから見るのではなく、聞いてる最中から自分で確認したくなるため、そこに続けてワーッと言われても、もう入りません。本人の理解するペースに合わせて、ひとつひとつ指さしながら「これをこうやって」というふうに伝えていくと、こちらの言いたいことをわかってくれやすくなりますよ。

小川先生からの「大丈夫!」フレーズ
『食べてる時ですら面白がれる探求心の強さは素晴らしい才能!』
お箸とスプーンを両方持って試してみるなんて、すごい発想力と探求心の持ち主ですね。観察すること、理解したいという欲求のある子だとわかれば、伝えてあげ方も大分変わってくると思います。本人も一個ずつ納得すれば、できるようになるということは、安易に予想がつくので大丈夫!

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。最新刊は『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)。

小川大介の見守る子育て研究所YouTubeチャンネル公式LINEアカウントでも情報発信中。

文=酒詰明子

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■小川先生のTwitter:@Kosodate_Ogawa
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