みんながシャンプーを買うとき重視していることは？子育て世代の女性265人のヘアケア事情を聞いてみた

5分未満…112票（42.3%）
10分…87票（32.8%）
15分…45票（17.0%）
20分…19票（7.2%）
30分以上…2票（0.8％）

もっとも多かったのは「5分未満」で42.3％。次いで「10分」が32.8％でした。子どもが小さいと、そもそもお風呂にゆっくり入ることすら難しいため、自分のヘアケアにかけられる時間は最小限という人が多かったようです。では、その最小限の時間で具体的にどんなヘアケアを行っているのでしょう。

毎日のヘアケアで行っていることは何ですか？

シャンプー…257票（97.0%）
コンディショナー（リンス）…222票（83.8%）
ヘアオイル…100票（37.7%）
ブラッシング…100票（37.7%）
トリートメント（パック）…86票（32.5％）
ヘアブロー…76票（28.7％）
ヘアクリーム…29票（10.9％）
ヘアミスト…20票（7.5％）
スカルプケア…15票（5.7％）
その他…4票（1.5％）

「シャンプー」はほぼ全員、「コンディショナー（リンス）」は約8割の人がしているという結果になりました。また、「ヘアオイル」「ブラッシング」はそれぞれ4割弱、「トリートメント」も3割強の人がしています。

シャンプー・コンディショナーを選ぶ基準

忙しい子育て世代の毎日のヘアケアは、「5分以内でシャンプーとコンディショナー」が主流スタイル。そのためそれらの商品選びは重要なポイントになります。そこで、彼女たちがシャンプーやコンディショナーを購入する際、何を重視して選んでいるのか聞いてみました。

シャンプー・コンディショナーを購入する際、一番の決め手となるのは何ですか？

効果…75票（28.3%）
いつも使っている銘柄…73票（27.5%）
値段…38票（14.3%）
家族と一緒に使える…26票（9.8%）
口コミなどの評判…20票（7.5％）
成分…19票（7.2％）
香り…5票（1.9％）
ブランド…4票（1.5％）
その他…5票（1.9％）

購入時の一番の決め手は、「効果」。次点でほぼ同数の「いつも使っている銘柄かどうか」というのも、その商品に対する信頼感、満足感あってこそのものなので、やはり商品自体の効果を重視していると考えられます。ちなみに、二番目の決め手としては、「値段」や「香り」を挙げていた人が多数。あまりお金はかけられないけれど、ちょっとでも癒されたいという皆さんの願いが感じ取れます。忙しい毎日の中、ほんのひとときのヘアケアタイムだからこそ、お気に入りの香りで楽しみたいですよね。

また、シャンプーやコンディショナーを家族で共有しているかどうかも尋ねてみました。

シャンプー・コンディショナーは家族で同じものを使っていますか？

家族みんな同じ…89票（33.6%）
夫婦も子どもも別々のもの…49票（18.5%）
母と子は同じ、父だけ別のもの…38票（14.3%）
夫婦は同じで子どもだけ別のもの…26票（9.8%）
父と子は同じ、母だけ別のもの…26票（9.8％）
夫婦で違うもの…25票（9.4％）
その他…9票（3.4％）

家族全員で共有している人は約３割にとどまる結果となりました。効果を最重要視するということは、自分の髪質や悩みに合ったものを選ぶということ。それは必ずしも、他の家族にとってベストということにはならないため、家族で別々のものを使う人が多いようです。シャンプーやコンディショナーが何本もあると、確かに場所はとりますが、ちょっと値の張るシャンプーの場合、家族全員で使ってしまうほうがコストもかかってしまいます。自分に合ったこだわりの商品を、自分のためだけに使ってケアするのが、実はコスト面でも無駄がないのかもしれませんね。

子育て世代が望む理想のシャンプー・コンディショナーとは？

毎日マストなケアだからこそ、使うものにはこだわりたいですよね。そこで、子育て世代の女性がどんなシャンプーやコンディショナーを望んでいるのかを聞いてみました。

・「いい香りで、乾かす前にオイルを塗らなくても良いくらい潤うシリーズ」
・「洗うだけで何でも叶う。高級な香りで、艶が出て、白髪も染まる」
・「すぐ泡立つもの」
・「コンディショナーが、少量でも髪全体に広がるもの」
・「くせ毛がまとまりやすくなるシャンプー・コンディショナーを使いたい」
・「次の日の朝に髪の状態で実感できるような即効性があったら嬉しい」
・「美容院に行ったあとの髪の状態になるのが欲しい」
・「形状記憶シャンプー」
・「安くて髪に良いもの。高いものはいいですが、なかなか買えない」
・「毎日使うもの。とにかく大容量でお得な値段のパックがあると嬉しい」
・「子どもも一緒に使えるリンスインで、時短になり、なおかつダメージケアできるものがあれば子育てしている親子には大助かりです。リンスイン、なかなかヘアケアできるものが見つかりません」
・「どうしても無くなる頃には中身が出せなくて、逆さに向けたり、水を足して使ったりしないとならないので、最後までストレスなく使いたい」

１本で様々な効果を期待できるオールインワンタイプなど時短になるもの、高い効果を実感できるもの、頭皮や髪にやさしいもの、コスパの良いものなどを望む声が多く寄せられました。限られた時間とお金の範囲内で、効率よくヘアケアができる、そんな商品の出現が待ち望まれているようです。

ヘアケアの工夫とお気に入りアイテム

毎日のヘアケアにあまり多くの時間を割けられないからこそ、ちょっとした工夫で髪のダメージを防ぐ独自のヘアケアをしている人も。そんな彼女たちのヘアケア法は、時間のない子育て世代でも簡単に実践できるものばかりなので、ぜひ参考にしてみて。

・「シャンプー前に必ずブラッシングする」
・「美容師さんに教わった方法ですが、洗面器にシャンプーを500円玉大くらい入れて、ネットで洗面器いっぱいに立てた泡で洗髪しています」
・「シャンプーのすすぎはとにかく入念に行うこと」
・「トリートメントをつけるときにコームを使う」
・「夏と冬で使う種類を変えている」
・「シャンプーは2本使いしています。アミノ酸系の成分のものをメインで、子どもたちもそちらを使用。大人は週2回くらい、メンズのしっかり皮脂汚れも落とす成分のシャンプーを使って、普段使いのシャンプーでは落としきれない汚れも落とすようにしています」
・「湯船につかりながら頭皮マッサージをして血行を良くするようにしている」
・「無添加オイルで頭皮のパック。頭皮がキレイになってスッキリします」
・「髪を乾かす時にオイルをつけて乾かすようにしたら、手触りやしっとり具合が全然違うので、毎日でなくても余裕がある日だけでも使うのがおすすめ」
・「ドライヤーは仕上げに冷風を当てる」
・「枕カバーをシルクにする」
・「ナイトキャップが良いと聞いて、かぶるようにしている」
・「紫外線が気になる時期には、帽子をかぶったり、UVケアスプレーを使う」
・「髪のケアも大事だが、食生活も大事だと思い『まごはやさしい』を意識して食べるようにしたら、美容師さんに髪質を褒められた」

どれもほんのひと手間でできそうなものばかりですよね。特に毎日行うシャンプーについては、商品だけでなく、その使い方にもこだわりが多く見られました。また、「使う時の髪の状態や時間など、ちゃんとパッケージに書かれている使い方を守ることで、効果も一番現れると思う」という意見も。パッケージの使用法をあまり読まずに、どのシャンプーでも同じように使っている人も多いのではないでしょうか？（かく言う私もその1人です…）。確かに、その商品に合った用法・容量を守って使うことって、大事なことのはず。まずは、今使っているシャンプーの使用法を再確認することから始めてみるのもいいかもしれません。

最後に、ヘアケア全般にまつわるお気に入りの商品について聞いてみました。様々な髪の悩みを抱えながらも、ヘアケアにあまりお金も手間もかけられない。そんな彼女たちの心を掴んだ、子育て世代に支持されているヘアケア商品はこちら。

【シャンプー・コンディショナー】
・「haruというブランドのスカルプケアシャンプー」
・「資生堂のアクアインテンシブのシャンプーとコンディショナーがまとまるのでおすすめ」
・「HIMAWARIのディアボーテ オイルインシャンプーが良い。うねりを多少抑えてくれるような」
・「シャボン玉石けんのシャンプーリンスがおすすめ。成分と使い心地と値段で決めました。家族みんなで安心して使えます」
・「ラサーナは親切な対応と、商品も豊富で気に入っています」

【トリートメント・オイルほか】
・「ロクシタンのファイブハーブス リペアリングヘアミルクセラム。ドライヤーで髪を乾かす時に使うと、翌朝まとまりが良く、ヘアケアにかかる時間が劇的に削減します」
・「椿オイルでパサつきの悩みがなくなった」
・「SAVONのヘッドスクラブ。週に1回程度利用していますが、頭皮がスッキリしてとても気持ちが良く、香りもいいのでリフレッシュになります」

【その他ヘアケアツール】
・「AVEDAのパドルブラシが良いと知り、購入して1か月くらい使っていますが、頭皮に優しく気持ちよくブラッシングができてオススメです」
・「Ukaのバリカタヘアブラシは買って良かった！マッサージして気持ちいい」
・「ナノイオンのドライヤー」

効果が実感できるだけでなく、髪や頭皮にやさしいもの、香りの良いものなど、心地よく使えるものが人気を集めました。毎日のヘアケアだからこそ、少しでも楽しくできたらいいですよね。

たかが髪、されど髪。髪の印象は、思った以上に見た目の印象を左右します。出産や加齢などによる髪質の変化は避けられないことではありますが、ちょっとの工夫でも改善することは可能。子育て世代の女性のヘアケアには、健康的なウルツヤ髪をキープするための手軽なアイデアが詰まっていました。

文=酒詰明子