なかなか覚えられない「都道府県」をうまく覚えるコツって?大人気参考書の先生に聞いてみた
みなさんは47都道府県の位置と名前、すべて自信をもって言えますか?
「大きな声では言えないけど、大人になった今でもちょっぴりうろ覚えで…」という方も多いのではないでしょうか。「47都道府県」は小学4年生が必ず学習する内容なのですが、大人でもド忘れしてしまうくらいですから、子どもたちにとっては本当に大変なことですよね。覚えることがいっぱいあって、4年生から「社会が苦手」になってしまう子も多いとか。そこで今回、筑波大学附属小学校教諭の梅澤真一先生に、都道府県学習の大切さををおうかがいしました。
小学生のお悩み上位!なかなか覚えられない都道府県を覚えるコツ
まずは自分の県、次におとなりさん。「自分とかかわりのある都道府県」から覚えよう
――いざ子どもが都道府県を覚えるとき、どんな順序で覚えていくのがいいでしょうか?
何はともあれ、まずは「自分の住んでいる都道府県」ですよね。県の名前だけでなく、日本地図のどこにあるかも一緒にたしかめましょう。その次に覚えるのは「おとなりさん」。自分の住む都道府県のとなりに接している場所をおぼえましょう。そのあとに、おじいちゃん、おばあちゃんの住んでいる場所や旅行でおとずれたことのある県…など、だんだんと覚える都道府県を増やしていきます。ポイントは、「子ども自身とかかわりのある都道府県から順番に覚えること」ですね。

――まずは東北地方~と、地方で北から区切って覚える方法もあると思うのですが?
たしかに北から順番に覚えるワークもありますね。ただ、私は「自分とのかかわりをきっかけにしたほうが覚えやすい」と思っています。大人も同じだと思うんですが、無理やりした丸暗記って、その場では覚えたつもりでも時間が経つと忘れてしまいますよね。自分の生活のエピソードと結びつけたほうが、記憶にも長く残りやすいのではないでしょうか。
特産物を覚えるにしても「今日食べたのは青森県産のりんごだった」とか、「お土産に福岡県の明太子をもらった」など、何かしら生活の中できっかけを見つけるのが大事ですね。
ですから、学習書籍なども最初から順番に読まなくていいんですよ。興味を持てる都道府県のページから、好きな順に読めばいいんです。

興味が持てる県から始めて、楽しみながら覚えていこう
――好きな順番で覚えればいいと言われると、気がラクになりますね。
そうですよね。子どもが興味を持てるなら「応援している野球チームの本拠地」や「好きな芸能人の出身地」なんかも覚えるための立派なきっかけです。
せっかくですから、長い目で見て社会科が好きな子になってほしいですね。まずは子ども自身の好きなことや、自分にとってかかわりのあることを入り口に、あせらず少しずつ、都道府県を覚えていきましょう。
梅澤真一先生
筑波大学附属小学校教諭。専門は小学校社会科教育。
日本社会科教育学会、全国社会科教育学会、日本地理教育学会に所属。東京書籍「新しい社会」教科書編集委員。価値判断力・意思決定力を育成する社会科授業研究会代表。監修に学習書としては異例の5万部を突破、大人気参考書としてAmazonランキング上位の「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」(KADOKAWA)など。
柳沢奈緒美(聞き手)
KADOKAWA 教養・生活文化統括部 教育編集部 編集者。「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」(KADOKAWA)を担当。
©PONOS Corp.
※本記事の画像は「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」より一部抜粋しています
※誌面内の写真提供:(公社)ツーリズムおおいた
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