夏休み、社会科の成績アップを目指す親子はどう過ごぜばいい?筑波大学附属小学校の先生に聞いてみた
みなさんは47都道府県の位置と名前、すべて自信をもって言えますか?
「大きな声では言えないけど、大人になった今でもちょっぴりうろ覚えで…」という方も多いのではないでしょうか。「47都道府県」は小学4年生が必ず学習する内容なのですが、大人でもド忘れしてしまうくらいですから、子どもたちにとっては本当に大変なことですよね。覚えることがいっぱいあって、4年生から「社会が苦手」になってしまう子も多いとか。そこで今回、筑波大学附属小学校教諭の梅澤真一先生に、都道府県学習の大切さををおうかがいしました。
夏休み、社会科の成績アップを目指す親子の過ごし方
――夏休みの間に社会科の成績アップをめざすにはどんなことをすればいいでしょうか?
お出かけする前に、親子で一緒に計画をたてて予習をしよう
帰省や旅行は地理の勉強の絶好のチャンスですよね。遠方に旅行をする場合、親だけですべて決めるのではなく、子どもも一緒に地図を見て交通手段や経路を計画することで、ぐっと地理への興味がわきますよ。

また、観光名所についても本で予習をしておくといいですね。たとえば歴史的に有名な池でも、何も知らずに見たらただの水たまりにしか見えず、スルーしてしまうかも。それは少々もったいないですよね。少しでも予習していれば「なるほど」と納得できて、記憶にも残りやすいです。
――実際に出かけているときにできることはありますか?
車や新幹線で「どこを通ったか?」もチェック
移動の際におすすめなのは「どこを通ったか」までたしかめることです。新幹線や自動車で移動するとき「何をしたのかは覚えているけど、どこを通ったのかはよく分からない」という子が多いんです。カーナビなどで「今、自分は何県にいるのか」までチェックすると、地図の位置や距離の感覚も身につきますよ。
現地では郷土料理を食べたり、その土地ならではの体験ができたりしたら理想的ですね。さらに、もし余裕があれば…ですが、帰省の前後にほかの県に寄り道するのもよい経験になるでしょう。

自宅でもこまめに地図で確認!食事をするテーブルのそばに日本地図を
――旅行に行かない場合でもできることはありますか?
遠出しなくても、日々の食事などから各地の特徴が学べます。子どもと一緒にスーパーへ出かけて「このナスは何県産かな?」などとゲーム感覚でチェックしてみましょう。アンテナショップや、特産品コーナーに立ち寄るのもいいですね。
食事のときも、できれば食事をするテーブルのそばに地図を用意しておいて「これは長野県のレタスだよ。長野みたいな高原のある涼しい場所でレタスがとれるのかな」などと会話できたら素敵です。
遠くの県がどんな場所なのか、そこに住む人がどんな暮らしをしているのか、夏の時期にできる経験とつなげてイメージできるようになると、地理の成績アップにつながりますよ。
梅澤真一先生
筑波大学附属小学校教諭。専門は小学校社会科教育。
日本社会科教育学会、全国社会科教育学会、日本地理教育学会に所属。東京書籍「新しい社会」教科書編集委員。価値判断力・意思決定力を育成する社会科授業研究会代表。監修に学習書としては異例の5万部を突破、大人気参考書としてAmazonランキング上位の「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」(KADOKAWA)など。
柳沢奈緒美(聞き手)
KADOKAWA 教養・生活文化統括部 教育編集部 編集者。「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」(KADOKAWA)を担当。
©PONOS Corp.
※本記事の画像は「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」より一部抜粋しています
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