知らぬ間に親の認知症が進んでいた!というケースも…今こそ考えたい「離れて暮らす親の見守り方」

#くらし   
離れて暮らす親の見守り方

帰省するたびに徐々に親の老いを実感して、「介護はまだ先だけど、離れて暮らしていて少し心配」という状況になってきました…。そこで、ふだんの安否確認のしかたから介護に備えて知っておくといいことまで、改めて親の見守り方を考えてみました。

教えてくれたのは▷太田差惠子さん
介護・暮らしジャーナリスト。1993年ごろから介護の現場を取材し、「高齢者住宅」や「仕事と介護の両立」などの情報を発信。遠距離介護の情報交換の場、NPO 法人パオッコの理事長も務める。介護に関する著書多数。

忙しい子どもを気遣って
親は自分のことをいわない

離れて暮らす親の見守り方について、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんに伺ったところ、「娘と母親などは、特に用事がなくても電話でぺちゃくちゃおしゃべりしたり、LINEで頻繁にやり取りしたりしていると思いますが、親はなかなか自分の体調が悪い話はしませんね」と指摘します。

「親世代から見ると、30〜40代の子ども世代は働き盛りで子育てをしている時期でもあり、忙しいことが分かっているので、できるかぎりよけいな心配をかけたくないんです。自分のことで子どもたちの手を煩わせたくないから、なかなかいい出しません」

そうすると、子どもは、親が病院に入院してから知る、認知症が進んでから知るという状況にもなりかねません。そうなる前に、どんなことを心がけておくといいのか、考えていきましょう。

介護とまではいかない親の、安否確認のしかた

離れた親の日々のチェックは大切です

まだ大丈夫だと思っていても、親がいつ病気や要介護状態になるか分かりません。早めに変化を察知できるように、日頃のやり取りを心がけていきましょう。

親との基本のやり取りのしかた

まずは

年に数回の帰省や定期的に電話をする

年に数回の帰省や定期的に電話をする

近くに住んでいれば週末にちょっと帰れますが、遠方だと頻繁には帰れません。それでも、年に数回帰省する、もしくは定期的に電話をして、親の様子をうかがいましょう。

次に

何か変わったことがあったら伝えて、という

何か変わったことがあったら伝えて、という

具合が悪くて薬をのんでいる、ちょっと倒れたなど、親は自分からいいにくいもの。子どもから、「何かあったらいってね」と伝えておくと、親もしゃべりやすいかもしれません。

気になったら

「親メモ」を作り日付とともに記入する

「親メモ」を作る

会ったり電話で話したりしたときに、ちょっと気になることがあったら、「親のこと気づきメモ」を作って、時系列で記入しておきましょう。認知症診断の手がかりになる場合も。

親との関係性がよくない場合

親と相性が悪い人は「どこまでなら関われるか」を考える

親との関係性がよくない

親との相性が悪い人は、「どこまでならできるか」を考えましょう。少しは関われるなら月1で電話だけするなど、できる範囲で。全く無理でも放置するのではなく、地域包括支援センターに「こういう親子関係で、介護に関わるのが難しい」と相談を。

関係性が破綻している人は第三者を介して関わる

第三者を介して関わる

いわゆる「毒親」のような親子関係の場合は、直接親とではなくケアマネジャーとやり取りして、介護サービスを使いましょう。無理に親と向き合うと虐待に向かうケースや、自分が適応障害になってしまうこともあるので、おすすめしません。

*  *  *

働き盛りの子どもに心配かけたくないという子を思う気持ちから、なかなか言い出せないことがあるのですね。連絡を待つのではなく、子ども世代側から日頃のやり取りを心がけていきましょう。

教えてくれた人/介護・暮らしジャーナリスト太田差惠子さん
イラスト/松元まり子 取材・文/生島典子

【レタスクラブ編集部】

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