二宮金次郎は何をした人?ねこが解説!/にゃんと!ねこむかしばなし(6)

古今東西の昔話にねこが登場したらどうなる?
シンデレラ、ピノキオ、桃太郎…。言わずと知れた有名な童話や昔話も、ねこが加わっただけでひと味違った展開に!悲劇すらゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿には、「ねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし。
作品の元となったお話の解説もついているので、神話や名作についても改めておさらいできます。
※本記事は著の書籍『にゃんと!ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。
◆二宮金次郎の像とねこ

◆元となったむかしばなし
二宮金次郎
二宮金次郎は数多くの村を復興させた経世家です。元は裕福な家でしたが、災害で幼いころに両親を亡くしてしまったため、貧しい生活を強いられました。
しかし、二宮金次郎は薪を背負いつつ読書をするなど、百姓仕事をしながら空いた時間は勉学に励みました。そしてその努力が実を結び、実家を復興させることに成功します。
その噂を聞いた多くの人が助けを求め、二宮金次郎は経世家としての手腕を世の中に発揮し始めたのです。農民という身分から武士に取り立てられるなど、努力を惜しまず行動し続けた結果、大きな成功を掴んだその姿勢が評価され、今では全国の小学校にその銅像が立てられています。
◆貧乏神と福の神なねこ

◆元となったむかしばなし
貧乏神と福の神
昔、あるところに貧乏神が家に住んでいるがために、貧しい暮らしをしている夫婦がいました。ですが、夫婦はまじめに働き、幸せに暮らしていたため、貧乏神は居心地の悪さを感じ、ついには泣き出してしまいます。
そんな貧乏神に対しても夫婦はとても優しく、いつまでもいて良いと告げます。貧乏神は感動しますが、そこに福の神が現れます。交代の時期がやってきたのです。貧乏神は福の神に無理やり交代されそうになりますが、夫婦がそれを拒みます。何故か悪者扱いされ、困惑した福の神は貧乏神を置いてそのまま逃げていきました。それから、夫婦は裕福にはなりませんでしたが、幸せに暮らしたのでした。
著=ぱんだにあ/『にゃんと!ねこむかしばなし』(KADOKAWA)