「発泡スチロールで遊びたいけど…やめとく」子どもの探究心を削いでしまう大人のひと言/大人になってもできないことだらけです(2)

トラブルが起きるのは当たり前のこと

ゼロにせず、ひとつずつ解決する

仕事でトラブルが起きたときに、気をつけていることがある。それは、
「トラブルをなくそうとしない」こと。

開き直ろうということではなく、改善策は練るけれど「今後一切トラブルを起こさないように」とまでは思わないようにするということだ。

トラブルは厄介だけれど、それを起こさないようにするとどうなるか……。遊びをやめたその子のように「なにもしないこと」を選んでいってしまう。

そして少しずつ大人からの制限が増えていく。片付けないような遊びを選んで、喧嘩をしないようにペアを決めて、失くし物をしないように私物は持って来させない。

クレームは避けたいから例外は認めない等々、細かいルールを決める。守れなければ罰を与えることもある。そうやって大人も子どもも縮こまっていく。
そうならないように、トラブルが起きたときこそ言い聞かす。「ひとつずつやで。目の前の問題を一つずつ解決するんやで」と。

喧嘩をしている、片付けをしない、悪口を言う、手を出してしまう。そんなトラブルが起きれば「二度とないように」と言いがちだけれど、それは無理やねん。トラブルは起きるねん。

だから「そのたびに解決していけばいい」と思うようにする。新たな問題が起きればまたその一つひとつに向き合っていく。万能薬なんてない。トラブルが起きないようにする特効薬なんてないんだと言い聞かす。

毎日ご飯を食べて排泄して寝て起きてを繰り返すように、トラブルが起きるのは当たり前のことで、そのたびに向き合って解決して、またトラブルが起きて……それをずっと続けていく。延々とそれを繰り返していくだけだ、と。

すっきりはしないし、ずっと気を張っていないといけないけれど、「もう大丈夫」と見ないフリをしたりトラブルを起こした人のせいにはしたくないから。

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