自由な生活が父の死を境に一変「国を立て直すため娘たちには頑張ってもらわないと」【悲劇の王妃マリ・アントワネット】(3)

贅沢でわがままと言われ、37歳の若さでフランス革命の犠牲者となったフランスの王妃マリ・アントワネット。誰もが知る悲劇のプリンセスは、なぜ数奇な運命をたどることになったのか――。
オーストリアの皇女に生まれた天真爛漫な少女は、わずか14歳で結婚し、やがてフランス王妃へ。ヴェルサイユ宮殿での派手な暮らしぶりが悪目立ちする彼女でしたが、その裏には異国での寂しさや、夫が心を開いてくれない孤独感など、1人の女性として様々な苦悩がありました。幼少期からの歩みを紐解き、アントワネットの素顔に迫ってみましょう。
※本記事は監修/長谷川まゆ帆、まんが作画/上地優歩の書籍『まんが人物伝 マリ・アントワネット 革命に散った悲劇の王妃』から一部抜粋・編集しました。
美しい容姿と天真爛漫な性格で多くの人に愛されたアントワネット。のびのびと自由な暮らしを楽しんでいましたが、その時期は長く続かなかったようで…。





父である神聖ローマ皇帝フランツ一世が亡くなった時、アントワネットはまだ9歳。弱った国を立て直すために母である女帝マリア・テレジアが考えたのは、娘たちを他国と政略結婚させることでした。覇権争いが激しかった時代には当たり前だったとはいえ、祖国を背負って嫁いでいく女性たちは大変だったのではないでしょうか。
※人名、地名などの表記は、小・中学校の教科書にもとづいています
監修=長谷川まゆ帆 まんが作画=上地優歩/『まんが人物伝 マリ・アントワネット 革命に散った悲劇の王妃』(KADOKAWA)
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