産後クライシスに陥った夫婦が、別居の末にたどり着いた結論とは?『今日から別居します』著者インタビュー

#育児・子育て   
『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』より

子どもの出産をきっかけに、夫婦仲が急激に悪化してしまう現象、それが『産後クライシス』。初めての子育てに疲労や悩みを抱える妻が、育児に協力してくれない夫へ不満を抱くことは決して少なくないようです。

そんな産後クライシスの夫婦を描いたのが、ママ向け育児メディア「ninaruポッケ」での人気連載『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』。夫は子どもが生まれても何も変わらず、自分優先で家事や育児に非協力的。助けを求めても、まったく届かない…。愛想がつきて決意した別居によって、夫婦の関係性はどう変わったのか…?

著者自身の実体験をもとに、妻の視点からワンオペ育児の苦悩や夫婦の葛藤が描かれ、多くの読者の共感を呼んだ本作。電子書籍化も果たした注目作に込められた思いについて、著者・おかめさんに話を伺いました。


著者・おかめさんインタビュー

『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』より

『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』より

『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』より

──この作品に描かれているワンオペ育児の苦悩に共感する人は多いと思います。「ninaruポッケ」での連載中に、読者からはどのような感想が寄せられましたか?また印象に残っているコメントはありますか?

おかめさん「似た境遇の方から、夜泣きや保活、夫の生活ぶりについて『うちもそうでした!』と言ってもらえることがすごく多かったです。ただ、それと同じくらい厳しいコメントもありましたね。『お弁当を作るなんて養ってもらっているのだから当たり前だ』『主婦は家事育児が仕事だ』などなど…。そういった感想やご意見は、とても印象に残っています」

──そんな連載を経て、電子書籍は連載版をベースにしたほぼオリジナルストーリーとなっていますよね。新たに描き下ろすなかで、大切にしたこと、心掛けたことはなんですか?

おかめさん「物語の主人公・さくらがただただ怒って別居を決めた、とならないようにというのは意識しました。別居に至るまで、さらにその後もいろんな感情の動きがあって、周りの人と話していくことで考えが変わったり気づくことがあったりと、人間らしくてリアルなキャラクターでいてほしいなと思って描きました」

『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』より

──たしかに、別居スタートから再び一緒に暮らし始めるまでのさくらとたくやも、周りの人と話したことで心境に変化がありましたよね。連載版にはないエピソードですが、電子書籍で新たに描いた意図は?

おかめさん「別居をするまでのたくやは本当に自分勝手でだめな夫なのですが、『たくやなりの気持ちがあったんだよ』というところを描きたかったんです。とはいえ、たくやの言い分を聞いても『いや、夫婦はそうじゃないんだよ』って思うところもあるんですけど(笑)。たくやがただの嫌なやつにならないようにしたい、と思っていました」

──お互いを認め合い、理解したいと思って新たなスタートを切ったさくらとたくやですが、コロナ禍をきっかけに再び悪い方向へ…。ここでさくらが別居という選択をしなかったのはなぜでしょうか?

おかめさん「夫婦において一番大切な信頼がなかったからだと思います。また同じことの繰り返しになるのが安易に想像できる信頼のない相手と、体力と気力を使って夫婦を再構築はできないですよ…。また裏切られちゃうのが分かりきっていますから。大切にしてもらえない結婚生活はとても辛いです。私自身もさくらと似た経験をしていますので、さくらの気持ちはとてもよくわかります」

──おかめさんが、この作品を通して読者に伝えたいことは?

おかめさん「夫婦において、信頼関係はとても大事だということですね。そして無くなった信用を取り戻すのは決して簡単ではない、ということです」

『今日から別居します 産んだら夫を嫌いになりました』より

──最後に、同じくワンオペ育児や非協力的な夫に悩んでいる読者に、ひと言お願いします。

おかめさん「毎日本当にお疲れ様です。ワンオペは孤独との戦いなので、大変なことも、楽しかったことも、嬉しかったことも、誰かと共有するといいと思います。
もし、さくらのようにパートナーから大切にされてないと気づいた時は、大切にされないことに慣れないでほしいなと思います。大切にされないと、自尊心が擦り減って壊れていってしまうんです。壊れた自尊心はなかなか自力で回復するのは難しいので、大切にされないことを我慢しないでほしいなと思います。
私は、夫婦の数だけ夫婦の形はあると思っているので、周りの普通に惑わされずに自分たちの形を大事にしてほしいなと思います」

取材・文=松田支信

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