ボクのお金を盗んだのは「大好きなお父さん」パチンコ依存症の父を持った息子の苦悩

ギャンブル、覚醒剤、アルコール、ゲーム…。「依存症」は誰もが陥る可能性がある身近な病気と言えます。しかし依存症による言動や周囲に及ぼす影響といった実情を、当事者以外が知ることはあまり多くないかもしれません。
今回は子どもの視点から見た、ギャンブル依存症の父親によって家庭が崩壊の危機に陥ってしまうケースを見ていきます。

父と母、サキさんとケイスケくんの4人家族で暮らす松本家。口調がキツく、怒ることが多い母と、温和でいつも優しい父。ちょっと泣き虫なケイスケくんは、母に怒られるたびに優しくフォローしてくれる父が大好きでした。
そんな松本家に異変が起きたのは、ケイスケくんが父のポケットから何枚ものクレジットカードを見つけたことがきっかけでした。母に問い詰められ、借金をしていることを告白した父。父はギャンブルゆえの借金をやめることはできず、ケイスケくんは母の怒鳴り声が響く日常に耐えなければなりませんでした…。