「奥さん」「家内」「女房」それぞれの呼び方はどう違う?/大人の最強雑学1500(22)

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奥さん?家内?女房?

『大人の最強雑学1500』22話【全31話】


普段何気なく使っていた言葉にはこんなルーツが!
そもそも、これってどう意味?

情報にあふれた現代でも、意外と知らないことって多いですよね。知って得するものからびっくり仰天する驚きのネタまで、幅広い雑学ネタを知っておけば、人との会話に困らないかも…? 
文系理系じゃくくれない「大人の教養」から、厳選したおもしろ雑学をお届けします。

※本記事は雑学総研著の書籍『大人の最強雑学1500』から一部抜粋・編集しました。


奥さん、家内、女房……妻の呼び方のルーツとは?


妻(女性の配偶者)の呼び方は、「奥さん」「家内」「女房」など、じつにさまざま。最近では「うちの嫁が」などと言う人もいるが、「嫁」はそもそも「息子の妻」という意味の言葉だ。

「奥さん」は、武家などの広い屋敷で入口から少し奥まったところを「奥」と称し、人前に出ることの少ない武家階級などの配偶者を「奥方」「奥様」と呼んだことに由来する言葉で、本来は相手(他人)の妻のことである。

「家内」は本来、家の中を指す言葉で、家にいることが多い配偶者を表す言葉に転じた。

「女房」の「房」には部屋という意味があり、もともとは平安時代に宮中や貴族に仕える役職名。そうした身分が高くて教養を身につけている女性を、女房と呼ぶようになったという。

「キサマ」「オマエ」はていねいな言葉だった


「キサマ」「オマエ」は、それぞれ漢字で「貴様」「御前」と書く。一見、敬語のようにも思えるが、なぜ相手を罵る時に使うのか。

「キサマ」「オマエ」はていねいな言葉だった

「貴様」は、室町時代までは相手に尊敬の意を伝える言葉だったが、江戸時代には「対等」を意味する言葉、「罵り」に使う言葉へと変化した。「御前」は、もともと「大前」といい敬意を表す言葉だったが、「オマエ」へと言葉が変化するうちに敬意の意味合いが薄れたようだ。

著=雑学総研/『大人の最強雑学1500』

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