日本生命の調査で「2023年は良い年になりそう」が約半数!ポジティブな傾向が明らかに

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「2023年は良い年になりそう」が約半数!ポジティブな傾向が明らかに

コロナ禍になり早3年。未だ収束せず、私たちの健康やライフスタイルに大きな影響を与え続けています。そのような状況のなか、日本生命保険相互会社が公式サイト内の「ご契約者さま専用サービス」にて、「2022年の振り返りと新年への期待」に関するアンケートを実施。その調査結果について、ニッセイ基礎研究所のチーフエコノミスト・矢嶋康次(やじま やすひで)さんと振り返ります。

(調査概要)
・実施期間:2022年12月1日(木)~11日(日)
・実施方法:インターネットアンケート(「ずっともっとサービス」のサンクスマイルメニュー)
・回答者数:8,611名(男性4,445名、女性4,070名、性別回答なし96名)

2022年を評価する点数は、全年代において前年を上回る結果に!

アンケート結果1

アンケート結果2

アンケート結果3

アンケート結果4


(「ご自身の1年に点数をつけるとしたら何点か」という質問で)2022年を振り返った際の平均点数は、全年代で前年を上回る結果に。「依然として、新型コロナウイルス感染症は収束していませんが、感染対策を続けながらも少しずつコロナ禍前の生活に戻っている点が、前向きに捉えられたのかもしれません」と矢嶋さん。

2023年最大の関心事は「コロナ関連」の回答が71.3%と最多

2023年最大の関心事は「コロナ関連」

アンケート結果5

アンケート結果6

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2023年の抱負として、前年に引き続き「健康」を挙げる人が56.8%で最多でした。その中で、『家族・友人』を挙げた人が『仕事』を上回ったことが特徴的です。矢嶋さんはこの結果について「行動制限・移動制限の大幅な緩和を受け、ここ数年の分も家族・友人との時間を重視したいと考える人が増加しているようです」という見解を示しています。一方、2023年の関心事は新型コロナウイルス関連が71.3%と引き続き圧倒的な票数となっています。

コロナに打ち克つ時期が「2年以内」と回答は前年比較で5.4%減

アンケート結果8

アンケート結果9


「新型コロナウイルスに打ち克つ時期についても悲観的な見方をする人が増えています。それでも、2023年は良い年になりそうかとの質問への回答で、はい(45.6%)がいいえ(4.7%)を大きく上回っているのは、『ウィズコロナ生活に適応できるから』『各種規制が緩和されているから』という点が、ポジティブに捉えられているためと考えられます」と矢嶋さん。

2022年には多くの国が、ウィズコロナに舵を切りました。日本も、国民の命と健康を守りつつ、社会経済活動も止めない、という姿勢を示しています。2023年も新型コロナウイルスの影響は続きますが、私たちの生活は新たな段階に移行しつつあるようです。

冬ボーナス平均額は前年比7.7万円増!「減った」も「増えた」を上回る

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「2022年冬のボーナスの金額は多くの世代で前年を上回りました。この理由としては、多くの企業が好業績であったことに加え、急速な物価高の下での生活を支えるという狙いもあると考えられます。一方で、『減った』という回答も一定程度みられる(16.8%)ことから、業種ごと、企業ごとの二極化が進んでいるとも言えるかもしれません」と矢嶋さん。

休暇は約7割が「自宅・自宅周辺で過ごす」と依然として巣ごもり傾向に

休暇は依然として巣ごもり傾向に

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矢嶋さんによると、「年末年始休暇の予算に関しては、平均予算額は前年度から約2,000円増加しましたが、回答者数では『減らす』(13.3%)が『増やす』(8.6%)を上回りました。2022年は多くの商品・サービスが値上げされたために、前年と同じものを購入しようとすると、前年よりも家計の支出がかさんでしまうような状況でした。そのことが、積極的に年末年始休暇の予算を増やすことをためらわせ、節約志向の強いアンケート結果となっているのかもしれません」とのこと。

続けて「もっとも、これまでほとんど物価が上がってこなかった日本は、世界の中ではむしろ例外的でした。物価高を契機として、2023年が、商品やサービスに適切な価格設定がなされ、それが賃金に反映される好循環が生み出されるような年になることが期待されます」と締めくくりました。


今回のアンケート調査を振り返って、2023年は依然として新型コロナウイルスに対する懸念はありつつも、全体的にポジティブに捉えている傾向が見える結果になっていることがわかりました。今年は「ウィズコロナ」の状況下であっても、昨年より一層良い年になることを期待したいですね。

文=矢野 凪紗

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