錠剤は包装から出して保存していい?意外と知られてない「薬・救急箱」の常識

#美容・健康   
錠剤やカプセルを包装から出して保存していい?意外と知られてない⁉薬・救急箱の常識

夜中、子どもに解熱剤をのませようと思ったら期限切れだった。料理中に指をけがしたのにばんそうこうが離れた場所に…。そんな経験ありませんか? いざというときに慌てない、探さない!救急箱見直しのコツをプロに聞きました。今回は、意外と知らない、薬や救急箱の常識についてご紹介します。

教えてくれた人▷今井知加さん

今井知加さん

ビジネスライフ・コンサルタント、整理収納アドバイザー2級認定講師、薬剤師。脳科学を活用した独自の整理収納の理論メソッドや時間の使い方を発信。著書に『そうじ嫌いでも部屋がずっとキレイな収納のきほん』(KADOKAWA)がある。

薬&救急箱の意外と知らない常識Q&A

「薬って冷蔵庫で保管?」「中学生は大人用の薬?」など、迷うことも。いざというとき焦らないよう、正しく知っておきましょう。

Q.処方薬と市販薬は何が違う?

A.処方薬は成分の含有量が多め。市販薬は多くの症状に対応しやすい
医師が診断して出す処方薬は有効成分の含有量が多く、効き目も副作用も強め。市販薬は、たくさんの人が使いやすいよう比較的安全に作られています。長年使われて安全性が確認できた処方薬の中には、「スイッチOTC」としてドラッグストアで買えるものもあります。

Q.体格のいい13歳は大人用の薬をのんでも大丈夫?

A.年齢制限は必ず守りましょう
体格がよくても内臓が未発達なこともあり、薬の副作用が強く出る危険が。湿布も、子どもには使えないものもあるので要注意。必ず年齢に合う薬を用意しましょう。「アセトアミノフェン」配合の解熱剤は低年齢でものめるものが多いので用意しておくと安心です。

Q.冷蔵庫で保管したほうがいい薬はある?

A.加水したシロップ薬や座薬は冷蔵庫に
薬は、基本的に室温で保管するのがベスト。冷蔵庫に入れてはいけません。というのは、冷蔵庫から出したときに室温との差で、薬が湿気を帯びるおそれがあるから。冷蔵庫に入れるのは加水したシロップ薬、座薬、目薬など、「冷所保存」の指示があるものだけです。

Q.薬をケースに移してもいい?

A.錠剤やカプセルを包装から出すのはNGです!
錠剤やカプセルの包装には、湿気や光から薬を守る役割が。薬を出して別のケースなどに移し替えて保管するのは、変質したり取り間違えたりする危険があるのでNG。また、1錠分ずつはさみで切るのは、包装ごとのむ事故につながるのでやめましょう。

よく出る症状や、飲みやすい形状のものをチョイス

Q.複数種類の薬をのんでもいい?

A.副作用が強く出るおそれがあるので薬剤師に相談を!
処方された風邪薬をのんでいるときに市販の生理痛の薬をのむなど、複数の薬を同時にのむのは危険なことも。同じ成分が入っていて過剰摂取になったり、のみ合わせによって体調が悪くなったりするリスクがあります。漢方薬やサプリメントも同様。薬剤師に相談を。

Q.たくさん売っている薬からどれを選べばいい?

A.よく出る症状や、のみやすい形状のものをチョイス!
「風邪をひくときは、まずせきが出る」など、家族が出やすい症状に合わせるのがおすすめ。また、錠剤、カプセル、顆粒などのうち、のみやすい形状を選んでもいいでしょう。内容量のバリエーションがある場合、使用期限までに使う量を予測して、最適なものを。

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病院に行くのをためらうこともある今こそ、定期的に常備薬を見直しておくと安心ですね。わが家も、低年齢でものめる解熱剤を常備することにしました!(編集部:三橋)


イラスト/秋葉あきこ 編集協力/及川愛子

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