「電話」の発明者はだれ?名誉と特許をめぐる偉人たちの人生ドラマ/人類なら知っておきたい 地球の雑学(93)

あらためて考えると、この地球(ほし)にまつわるさまざまなことは「知っているようで知らない」ことが多いのではないでしょうか…。
太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をお届けします。
思わず誰かに話したくなる理系ウンチクは、職場や家庭での日々の雑談に役立つかもしれません!
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
「電話」発明者はだれ?偉人たちの名誉と特許をめぐるドラマ
電話が発明されたのは19世紀後半のことだが、その発明の名誉と特許をめぐり、さまざまなドラマが存在していた。
まず、「電話」のことを英語で「telephone」というが、もちろんこれは新たにつくられた言葉である。その由来は「遠くの音」という意味を持つギリシャ語で、ドイツの物理学者ヨハン・フィリップ・ライスにより名づけられた。
1861年、ライスはフランスのシャルル・ブルサールが雑誌に発表した「音声の電送」という発想を引き継いで研究を進めたが、その発明が日の目を見ることはなかった。
1871年になると、イタリアのアントニオ・メウッチが、重病の妻との会話を目的に電話を発明する。ところが、経営していた会社が倒産し、資金難に陥ったことから、電話機の特許申請料を払えないという悲運に見舞われた。さらに、それから5年後の1876年1月、あのトーマス・エジソンも電話機の特許を取得しようとするが、書類の不備が原因で、こちらも特許を取得できなかった。
一般に、電話の発明者とされるグラハム・ベルが、アメリカの特許庁に特許を出願したのは、エジソンが書類不備となった1カ月後の1876年2月14日。ベルに遅れること2時間、電話のもととなる機器を発明したイライシャ・グレイも特許を出願したが、アメリカの制度では先に特許を出願したものを優先するため、電話機の特許はベルのものになった。
しかし、電話の発明者については2002年、アメリカ合衆国議会で「イタリアのメウッチが最初に電話を発明した」と認める決議が行なわれた。その結果、電話の発明者としての栄誉はメウッチのものになったのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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