「趣味が悪い!」義母は我が家のカーテンを切り刻み捨てて…最悪の嫁イビリは認知症で終焉。戦いの先にあったもの

手段を選ばない想像を絶する姑からの嫁イビリ、そして味方になってくれない理不尽な夫…。結婚において切っても切り離せない、嫁姑問題や夫婦関係に悩む人たちの「生きるヒント」になればと、自身が経験した義母との壮絶な戦いを記したブログが反響を呼んでいる、ブロガーのかづさん。ブログが話題となり、実話コミックエッセイ『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』として書籍化を果たしました。
まずは『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』のストーリーをご紹介しましょう。ふたりの子どもも独立し、のんびりと過ごす50代のかづさんですが、今の生活に至るまでには長い戦いの日々がありました……。

19歳の若さで結婚を前提に30歳の秋彦さんと付き合い始めたかづさん。しかし、「結婚したら親子の縁を切る」と秋彦さんの母親からの激しい反対にあいます。計画的に妊娠することによってどうにか結婚にこぎつけたふたりでしたが、結婚式に秋彦さんの両親は参列しませんでした。
さらに新婚生活がはじまるなり、義母は壮絶な嫁イビリを開始します。
縁を切ると言っていた義母でしたが、電話をかけてきて「あなたが恥をかけば秋彦ちゃんが恥をかく!私の言う通りにしなさい!」と宣戦布告。
毎日電話をかけてきては「1円でもあなたの好きに使えるお金はないのよ!」と家計管理にまで細かく口出し。
ある日、いきなりやって来た義母からいいかげんな地図を渡され無茶な買い物を言いつけられたかづさん。彼女が自宅に戻ると、カーテンがなくなっていました。まさか…と思い、義母に聞くと「趣味が悪いカーテンをかけていたら息子が恥をかく。捨てた」と衝撃の発言! ゴミ置き場に行くと、無残にも切られたカーテンが捨てられていました。

まさにやりたい放題の義母。心を強く持ち、立ち向かい、戦い抜くことを決めたかづさんでしたが……?
37年にもわたる義母との戦いを終え、ご主人と穏やかな暮らしを送っているかづさんの現在の気持ちとは?また自身と同じく、嫁姑関係に悩む方たちへのエールもいただきました。
衝撃の「嫁いびり」の果て、認知症になった義母

──現在はご主人と穏やかに暮らしているとありますが、お義母さんとの戦いはどれくらいの間、続いたのでしょうか?
かづさん:義母が認知症になるまでです。それまで私をイビリ抜いて追い出すことに全力を傾けていた義母ですが、本当に人が変わったようになりました。例えば、私が作る料理はすべて「口に合わない!」と言っていたのに、「何を食べても美味しい♪ 小料理屋でもすればいいのに」と言うほどでした。義母が私に文句をつけていたのは、ただ嫁イビリをしたかったからであって、本心では評価してくれていたのかもしれません。もっと素直に接してくれていたら、私たちは幸せな関係になれたのに…と残念に思います。
また義母は、私が甲斐甲斐しく世話をすることに対して「よほど自分が嫁孝行をしてきたんだ。徳を積んできて良かった♪」と言っていましたね。夫である義父や息子である夫のことを忘れても、私のことだけは最後まで忘れませんでした。
──ご主人は当時のことについて、何かおっしゃっていますか?また書籍化・コミカライズに対する反応はどのようなものがありましたか?
かづさん:以前から、夫にはことあるごとに過去に受けた仕打ちを伝えていますが、なんと驚くことに、ほぼすべてにおいて「そんなことは無かった!」と言い張っています。自分の人生の汚点になることは、すべて無かったことにしたいのではないでしょうか。何といっても、あの義母が育てた夫ですから、変えることは難しいと悟っております。とりあえず「やられた方は一生忘れんから!」と言ってあります。

──ご主人以外にも、ご家族やご友人など、まわりから反応はありましたか?
かづさん:息子は「聞いていたことと同じやった」と言って、書籍化したことに驚きつつも、息子の妻と一緒に大変喜んでくれています。また皆さん、感想を聞くと「面白かったです!早く続きが読みたくなりました!次の巻いつですか?」と言ってくれます。息子夫婦や孫のためにも、続刊を願っております(笑)。
──想像を絶する嫁姑問題を乗り越え、現在はご主人と一緒に満ち足りた暮らしを送っているかづさん。夫婦関係を続けていくうえで、大切なことはなんだと思いますか?
かづさん:夫婦の問題に関しては、当の夫婦同士で考えるべきところですが、私の場合は長年、夫を頼りにしていません(笑)。介護も子育ても終わり、今後は夫婦それぞれの生活を尊重していきたいと考えています。私個人としては、息子夫婦や孫の迷惑にならないように生きたいので、この夫を息子の父親にした責任として、「色々あったけど最後はいいじぃちゃんだった」と言ってもらえる男にしたいと思います!

──現在、嫁姑問題で悩んでいる人にとってかづさんは、まさに果敢に冒険に挑む勇者のように頼もしく感じると思います。そんな方々にメッセージをお願いします。
かづさん:私は離婚をしていませんが、決して離婚否定派ではありません。結婚生活を継続するにしても離婚をするにしても、準備を怠らないことが大事だと思います。『義母クエスト』というタイトルの通り、人生という山あり谷ありのダンジョンをクリアするには、木の棒と鍋のふたでは戦えません。情報を集めて会得し、経験を積み、時には休みながらも自分を成長させることはとても大事です。それが自信になり武器にもなると思っています。
そして頑張っている自分を褒めてあげることを忘れずに。私も頑張ります!
取材・文=松田支信
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