整理収納のプロに教わる！ 作業がしやすくストレスフリーなキッチンの作り方

キッチンに近い食卓は作業台として立派に活躍！

整理収納アドバイザー・ビジュアルコンサルタントの能登屋英里さんのご自宅は、リビングダイニングとキッチンでワンルームのような間取り。キッチンは壁向きになっています。

「模様替えが好きでいろいろ試しています。キッチンと食卓の間に食器棚兼作業台を置くこともありますが、作業しやすいのは、キッチンのすぐうしろに食卓を配置したこのスタイルです」と能登屋さん。

配膳のたびに作業台を回り込む動きがないので、キッチンと食卓の行き来がスムーズ。下ごしらえや盛りつけなどの作業は、キッチンの調理スペースに加えて食卓も活用できるので、キッチンが広くなった感覚だといいます。

シンクまわりはつるす収納で、水仕事の効率アップ

水切りカゴを手放し、食洗機に入らないものを洗うときは、布巾を水切り代わりにしている能登屋さん。スポンジも生ごみ用の袋もシンク外につるして収納していました。

「シンク内に何もものを置かないようにすると、野菜や大きな鍋を洗うときも広々使えて快適なんです。食後はシンク全体をささっと毎回洗うのも一瞬でできちゃいます。清潔を保てるので大掃除いらず。私はシンクに何も置かないことで、水回りの作業効率がぐっとアップしました」

三角コーナー代わりに、袋をシンクの上部に吊るし、１回の調理ごとに交換。

シンク脇の冷蔵庫にマグネットフックをつけ、スポンジを吊るして収納。スポンジの水切れがよく乾燥も兼ねるので、衛生的にも◎！

場所を取る大物の調理道具は「立てる収納」で出し入れ簡単！

フライパンやボウルなど、大きめの調理道具は、キッチン台の一番大きな引き出しに収納している能登屋さん。

「私はフライパンもボウルも立ててしまっています。大小３つまでなら重ねてもすっと取り出せるし、上下に重ねるよりも出し入れがスムーズ。大きいものこそ、パッと取れると作業効率がぐっと上がるし、時短にもつながります」

ファイルケースを仕切りにし、ボウルや取っ手を外せるフライパンを重ねて収納。取り出しやすく、省スペースながら収納力もアップ。


教えてくれた人▷能登屋英里さん
ビジュアルコンサルタント。築50年、52㎡のマンションをリノベーションする際、キッチンで使うものをリスト化し、収納場所を検討した経験を持つ。夫、小学１年生の娘さんとの３人家族。本誌レタスクラブにて「家事を２割減らす」連載中。@eiriyyy_interior

撮影／木村文平
レタスクラブ編集部T